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地域活性のプロが指南

組織づくりのポイントはビジョン・ミッション・バリュー

片桐 優(するが企画観光局 企画開発部長)

静岡県中部地域のPRを行う公益社団法人「するが企画観光局」。設立から約3年の年月をかけ、ほぼ知識も経験もなかったメンバーを地域活性の推進役に育てた“組織づくり”の方法について解説します。

「茶の間」は、場の設計から備品に至るまで、担当者がすべてプロデュースする。

我々、するが企画観光局のDMOチームは静岡県中部地域のPRを担っており、平均年齢27.5歳という若者の集団です。観光、マーケティング、まちづくり、いずれも初めての出向者で構成された“素人集団”で、2017年4月にスタートしました。

3年弱くらい経ちましたが、現在ではそんなメンバーが中心となって、次々に企画を仕掛けています。相互に連携しながら、自らの頭で考え、行動し、事業を推進できる大変たくましいチームとなりました。今回からは「組織づくり」の重要性について、実例をもとにじっくりと解説していきたいと思います。

専門人材だけでは勝てない

新規の事業で成果を出すために、私は何をおいてもその担い手となる「組織づくり」が重要と考えます。ヒト、モノ、カネの3つの経営資源でいうと、いくら資金があろうと、どんなに活用価値の高い資源・資産をもっていたとしても、事業は決してうまくいきません。戦略立案から施策の実行まで、実務を担う“ヒト”こそが強くなければならないのです。

今、地域組織では地方創生に関して高いスキルを持つ専門人材を採用するのがトレンドで、それはそれで素晴らしいことだと思います。しかし、事業である程度の規模の成果を出していくには、たったひとりの専門人材のマンパワーでは確実に限界があります。したがって、事業を担う“組織”をどう構築していくかということをセットで考えなくては、大きく本質を欠いてしまいます。

「選択と集中」ができる組織に

「組織づくり」と聞いて、まず何をすればよいのかイメージできますか?チームビルディングのレクリエーションや人材育成、評価制度、報酬制度など、様々な施策を思い浮かべる方も多いかと思います。しかし、施策以前に、❶ビジョン ❷ミッション ❸バリューという組織設計のフレームワーク(図1)を固めることこそが大切です …

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