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地域活性のプロが指南

静岡中部地域の観光認知向上へ よそ者・若者・素人が立ち上がる

片桐 優(するが企画観光局)

静岡県中部地域のPRを行う公益財団法人「するが企画観光局」。クックパッド出身でマーケティングに従事してきた筆者を中心に、新たに生み出した静岡茶の価値開発の取り組みに迫ります。

8月17、18日に静岡市内で開催された「茶氷フェス」。フェス限定店舗を含めた10店舗が「茶氷」を提供。

確実に進行する人口減少によって、「自治体消滅」が概念ではなく現実になりつつあります。そんな中、観光交流に限らず、地域の有するポテンシャルを引き出し、新しい価値を創造し、経済と活力に変えていくことが急務というのは読者の皆さま共通の認識ではないでしょうか。

これから5回の連載で、我々が進めている静岡茶の価値開発の取り組みを例に、事業の立ち上げ、プロデュースからマネジメントについて、考え方、進め方のポイントを整理していきたいと思います。

そもそものマーケティングの重要性から、商品開発や広告、PRなど具体的な実務展開で押さえるべき論点、はたまたマーケティング・PRの組織のつくり方まで、実行の現場で得られた知見をもとに各回でテーマをもって共有していきます。初回については、我々がどんな「事を起こして」いて、どんな変化、結果がでてきているか、概観していきます。

「茶氷」2日で1万870食

2018年の立ち上げから約2年。地域に着実に浸透し、人を動かしているコンテンツが「茶氷」です。静岡の中部地区は生産量日本一の静岡県の中でも中核的な茶の生産地だけに、茶の小売業をはじめ、様々なお店がお茶を使ったシロップのかき氷を個々に展開していました。

2018年、それらを束ねて「茶氷」と名前をつけ、わずかな情報を発信しただけで参画店舗の売上は約2~3倍となりました。休日ともなれば、人気店は1~2時間待ちが当たり前。「県外からのお客さまも大きく増えた」と参画した店舗から喜びの声を多々いただきました …

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