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Twitter活用の広報戦術

自社愛があるからこそ自虐発言もユーモアに

森下仁丹

銀粒の「仁丹」で有名な老舗医薬品メーカーの森下仁丹。フォロワーが思わず反応したくなるような飾らないツイートで、右肩上がりにフォロワーを増やし、新たな顧客との接点をつくっている。

@official_jintan

1905年から販売している看板商品の「仁丹」。

Twitterのプロフィール欄から分かる通り、企業アカウントの中でもひときわユニークなアカウントを持つ森下仁丹(大阪市)。本格運用は2018年8月から、と最近だが、フォロワー数は右肩上がりで、現在は1.6万フォロワーを超えたところだ。

1893年創業で、1905年から看板商品の「仁丹」(当時は「赤大粒仁丹」)を販売している同社。その製造から着想を得て開発したシームレスカプセル技術を使った機能性表示食品「ヘルスエイド®ビフィーナ®」を製造・販売するなど、現在は様々な分野で事業を展開している。

40代以下の若い世代に訴求

同社がTwitterアカウントの本格運用を始めたきっかけは、「ビフィーナ®×宇宙兄弟コラボサンプリングキャンペーン」をPRするためだった。そのためアカウントの"中の人"は、広報ではなくダイレクトマーケティング事業部のメンバーが担当している。

長らく通信販売を行ってきた同社は、顧客のボリュームゾーンが50~70代と高め。森下仁丹といえば銀粒の仁丹、仁丹といえば"おじいちゃん、おばあちゃん"というイメージもある中、同部では40代以下の世代といかに接点を持てるかを課題としていた。そこで、「若いユーザーが多いTwitterを活用したコミュニケーションが有効なのでは」と考えた現Twitter担当者が運用を申し出た …

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