ローカルで人気のテレビ番組や地元情報をきめ細かく伝える新聞・雑誌の編集方針や人気の秘密、つくり手の考え方を紹介します。
神戸新聞社「まいどなニュース」 | |
---|---|
|
|
開設 | 2019年4月 |
制作体制 | 編集長、専任スタッフ3人、兼任スタッフ4人、特約ライター約30人 |
反響の大きかった記事
「宿題を最後まで残しておいたら…」衝撃の自由研究に挑む息子を見守った父は、さらに自由だった(9月11日)
父親がInstagramに投稿したことで話題となった「あえて宿題を残しておく」という息子の自由研究。実際に父親に取材をして記事化したところ、大きな反響があり全国に拡散した。
軽減税率「8%のお客さんがイートインにいたら、追加でお金取るの?」…混乱するパートのおばちゃん(9月25日)
10月1日からの増税を前に、軽減税率について解説した記事。全国スーパーマーケット協会の事業者アンケートによると、スーパーマーケット内での飲食については利用客の自己申告制が多いことが分かった。
保護猫カフェで出会った2匹の猫との暮らし、準備期間中からワクワクドキドキ(10月9日)
初めて保護猫を飼う"柴田さん"に密着した記事。保護猫カフェで猫を探す様子など、社会的側面も盛り込んだ。猫ネタはアクセスランキングの常連。
神戸新聞社が2019年4月17日に開設したウェブメディア「まいどなニュース」。同社のグループ企業であるデイリースポーツ、京阪神エルマガジン社、サンテレビジョン、ラジオ関西の4社と京都新聞社で、媒体の垣根を越えて運営している。
メディア名は、関西弁の気軽なあいさつ「まいど」と、知的好奇心が満たされたときのつぶやき「なるほど」を組み合わせて「まいど/な」ニュースとネーミング。物腰やわらかな情報の向こうに驚きや発見をしのばせる、というコンセプトを表現した。
2019年9月の月間PVは2100万。UU数は約340万人にのぼり、メインターゲットに据えた35~44歳が39.13%を占めるなど順調な滑り出しだ。
面白さの裏に硬派な取材姿勢
開設の狙いは、オンラインコンテンツで新聞の購読層より若い世代にアプローチし、新聞社の収益を伸ばすこと。編集長を務める神戸新聞社の佐藤利幸氏は、「ウェブメディアは即時性などで高い評価を得る記事もありますが、フェイクニュースが混在しやすい面もある …