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メディアの現場から

「女性誌疲れ」の読者に寄り添う 『LaLa Begin』好調の理由

世界文化社『LaLa Begin』

報道対応を担当するPRパーソンにとって、気になるのがメディアの裏側。企業取材のスタンスや、プロデューサーや編集長の考えに迫ります。

『LaLa Begin』編集部DATA

  • 創刊:2014年4月
  • 判型:B5変型
  • 発売:隔月12日
  • 体制:創刊時は4人だった編集部のメンバーは現在、8人まで増員。女性スタッフが大半を占め、20代の若手が多く在籍している。
  • 『LaLa Begin』は、世界文化社の男性向けモノ&ファッション誌『Begin』の妹版として同社から2014年4月に創刊。バブル期を知らない新しい消費の判断軸を持った、モノやファッションにこだわる女性たちから支持を受けている。現在は隔月発売で、発行部数は8万部。手に取りやすいサイズが特徴で、2018年には2度の重版となるなど、売れ行きも好調だ。

    「当初は『Begin』読者よりも上か下の年齢層向けを考えていましたが、編集部の若手から『女性版をつくりたい』という意見もあり、制作が決まりました」と振り返るのは、上席執行役員で同誌編集長の波多和久氏だ。

    本家『Begin』の精神を継承

    創刊のきっかけとなったのは、日本雑誌協会が雑誌出版業界の活性化策として、2014年4月に展開した「マガフェス’14」だ。出版界初の試みとして、世界文化社を含む出版社9社が「超刊号」と銘打ち、B5変型の雑誌を一斉発売した。『LaLa Begin』も、その一環で創刊されることになった。

    波多氏によれば当時はまったく注目されていなかったが、蓋を開ければ参加した9社9誌のうち最大の売上を記録。マガフェスでの単発企画で好評を得たのち、季刊発行を経て2016年3月からは隔月発行となった …

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