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地域メディアの現場から

「ハイパーローカル」を目指し 災害や経済報道に尽力

山陽新聞

ローカルで人気のテレビ番組や地元情報をきめ細かく伝える新聞・雑誌の編集方針や人気の秘密、つくり手の考え方を紹介します。

    山陽新聞社『山陽新聞』
    創刊 1879年1月
    配布エリア 岡山県、広島県・香川県の一部
    発行部数 朝刊35万8100部、夕刊3万1100部(2019年1月現在)

    反響の大きかった連載

    「壁を越えて 障害者就労と地域」(2017年7月~2018年6月)
    2018年に岡山県・広島県で相次いだ就労継続支援A型事務所による大型解雇。障害福祉サービスの裏側などを取材したこの連載の影響もあり、地方公聴会や国会でも問題が取り上げられるようになった。

    「語り継ぐハンセン病 瀬戸内3園から」(2015年1月~2016年3月)
    国立ハンセン病療養所である、瀬戸内市の長島愛生園と邑久光明園、高松市の大島青松園の入居者らの生きざまを取材。第16回「石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞」を受賞した。

    「スポーツ新考 地域戦略を探る」(2016年1月~6月)
    スポーツを地域振興に活かす手だてを探った連載。2015年に初めて開催した「おかやまマラソン」や、岡山市内の総合型地域スポーツクラブなどを取材し、地域課題の解決にスポーツが果たす役割を考えた。

2019年に140周年を迎えた山陽新聞。「地域とともに」をスローガンに、岡山県と周辺地域(広島県東部・香川県直島町)を主要な取材・配達エリアとしている。

同紙が得意としてきたのは医療・福祉分野。過去に新聞協会賞を受賞した記事を見ても、5本中4本がこの分野である。1960年度の「がん・シリーズ」で初受賞、1995年度の「幸福(しあわせ)のかたち 福祉県・岡山を問う」などだ。編集局長の仮谷寛志氏は「中四国地方の医学界をリードしている岡山大学医学部があり、大病院が多いという土地柄も影響しています」と話す。

生活に寄り添った紙面づくり

スマホひとつで多くの情報を得られるようになった現代。仮谷氏は、地方紙の使命は「ネットでは知ることのできない"ハイパーローカル"な情報を伝えること」だと考えている。

同紙は、岡山市内の本社に加え、倉敷本社と7つの支社、15の支局があり、約120人の記者(デスク含む)が県内外各地で取材を行っている。ペン記者が所属する主要部門は、報道部(政治・社会)、経済部、文化部、運動部だ …

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自由に意見をクロスさせ 選ばれる朝の情報番組に
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