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地域活性のプロが指南

町民の気持ちをデザインする 広報誌は最良ツール

添田正義(FM雪国 戦略・クリエイティブアドバイザー)

移住定住促進事業を進める中で聞こえてくる町民の声。役場の活動や思いを町民たちに伝えるにはどうすればいいのか。筆者は2016年9月、町の広報誌をリニューアルし、課題解決に挑みました。

before

↓ リニューアル

after

2016年9月に、町の広報誌『広報ゆざわ』はモノクロだった誌面からカラーに刷新した。表紙の写真やコピーにもこだわり、「読まれる広報誌」を目指して、毎月職員自ら制作している。

地区の住民集会、議会の公聴などで、「役場は、何をやっているのかよく分からん!」「もっと情報を町民に流してください!」といった声を耳にします。役場の職員からすれば、「えっ?なんで……」と思う声です。

町が出している情報メディアは、新聞折り込み(広報ゆざわ・号外・議会だより・商工会だより)、FMラジオ、ホームページ、回覧板、Facebook、各種集会、パンフレットなど、幅広いです。町長自ら直接コミュニケーションを取るべく、「ふれあい懇親会」を地区ごとに開催していますし、時には町長室での「町長喫茶室」を意見交換の場としてオープン・ザ・ドア。にもかかわらず、「もっと情報を!」との声はなくなりません。

そこで広報チームと企画政策チームは話し合いを開始しました。「公開できる情報は最大限、漏らさずに提供しています。どうして"見ていない""聞いていない"の声が出てくるのでしょうか?」という役場職員。

私は、「情報は、流せば読んでもらえる、見てもらえるものだと思いがちです。"選択権は町民にある""主役は町民"であることを忘れていませんか?湯沢町民にとって最大の関心メディアは何ですか?」と質問します。沈黙する職員たち。「前例に従ってキチッと仕事をしているはずなのに……」という思いがあるのでしょう。現状のチームとメディアを再検討し、私たちはひとつの予見を出しました …

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