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メディアの現場から

「港区おじさん」で話題化 なぜ東カレファンが拡大しているのか

東京カレンダー

報道対応を担当するPRパーソンにとって、気になるのがメディアの裏側。企業取材のスタンスや、プロデューサーや編集長の考えに迫ります。

『東京カレンダー』編集部DATA

  • 創刊:2001年10月
  • 制作体制:編集者は紙とウェブを合わせて約20人。そのほか、TikTokなどの動画や映画を制作する映像チーム、アプリを制作するITチームも持つ。
  • 『東京カレンダー』(東京カレンダー)は、2001年に都内のグルメ情報が中心の月刊誌として創刊。近年、ウェブメディアの急成長とともに、ストーリー性のある特集が注目を集めて発行部数を伸ばし、現在は5万部を超える。最近ではウェブドラマ「港区おじさん」の配信、ユーザーイベント「東カレNIGHT」の企画、マッチングアプリの提供など、雑誌の枠にとどまらない価値を提供し続けている。

    横断的なグルーピングが重要

    2015年からは媒体の方針を大きくリニューアルし、グルメ紹介からライフスタイルの発信へとシフト。レストランだけではなく、そこに集う"人"にフォーカスするようになった。

    同誌では、あえて想定読者の年齢層を定めていない。ウェブ版の読者データを分析すると、20代は東京カレンダーが紹介する世界への憧れから読み、30代は自分ごととして読む傾向がある。40代や50代は、子育てが落ち着き経済的にも余裕が生まれてきた中で、再びラグジュアリーな夜の時間を思い出して読む人が多いのだという。

    代表取締役の菅野祐介氏は「コンテンツごとのターゲティングはしていますが、年齢ではなく個人の属性や趣味嗜好などによる横断的なグルーピングが重要だと考えています」と語る。

    東京カレンダーといえば、艶やかな男女関係にまつわるコンテンツが多く、「港区おじさん」「丸の内にゃんにゃんOL」などのエッジの効いたキーワードも生み出している …

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