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デジタルPR入門

ユーザーの熱狂を「傾聴」 多面的な情報流通を可能に

PR TIMES

オンラインの情報流通構造が複雑化し、広報の手法も変化しています。デジタルPRの基本と戦略に活かすヒントを専門家がお届けします。

    今回のポイント

    (1)多面的なPRで情報を流通させよう

    (2)ファンや愛用者の声を活用、増幅させる

    (3)企業・ブランドの知名度問わず設計可能

企業が発信する情報に今、「多面性」が求められています。テレビ・ラジオ・新聞・雑誌といったマス媒体とデジタル媒体とでは流通しやすい情報は異なりますし、デジタルと一口にいってもニュースメディアやSNSによってターゲットもユーザー像も様々。プラットフォームごとに作法やトーンも変わってきます。

「限られた予算で情報を流通させたい」と考えるPR部門にとって、これは非常に難しい課題です。仮にプロモーション予算が潤沢にあっても全方位的に情報が届くということはありえない状況ともいえます。たったひとつのビッグアイデアやキャンペーンによって全国民に広く知れ渡るような現象はほとんど見かけなくなりました。

そんな中、求められるのが多面的な情報づくりです。今回は、「PR TIMES」上で最近配信されたリリースの中から、そのような情報設計を実践している事例をご紹介していきます。

子どもの「使ってみたい」を形に

多面的なPRを実現するためには、ファンやユーザーの声を「傾聴」して増幅させるという手法が有効です。例えば、あるコアなユーザーによる「実はこの製品はこんな使われ方をしている」「こんなユーザーに重宝されている」といった声をソーシャルメディアなどから集約すると、開発側が思いもよらない使用シーンなどが発見される場合があります。

さらに具体的に言えば「あのブランドのファンデーションは、コスプレを趣味とする人たちの間で実は人気がある」「スポーツシーン向けに開発したウエアだが、日常使いをしているユーザーが増えている」「人気のお菓子にひと手間を加えた新たな楽しみ方が広がっている」といった現象は、ソーシャルリスニングによって「見える化」できるようになりました …

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