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有志のプロジェクトチームでユニークな職員手帳を制作

日野市

「住みたい街ランキング」で圏外となるなど、課題を抱える東京都日野市。まずは職員の“ワクワク”を醸成しようと、ユニークな職員手帳を制作した。2019年5月には書籍化し、重版も決定した本書はなぜ生まれたのか。

【アイテム】絶対に人に見せてはいけない職員手帳
2019年2月に、日野市の職員に実際に配った手帳。5月に書籍化され、一般にも流通している。表紙の色は、日野市にゆかりのある新選組の「浅葱色」にこだわった。

2019年2月、日野市は約3000人の職員全員に『絶対に人に見せてはいけない職員手帳』を配布した。中を開くと、予定を書き込めるようないわゆる手帳ではなく、日野市の魅力を広めるためのQ&A集のようになっている。

タイトルは「見せてはいけないと言われると、ついつい見せたくなる」という人間の心理を狙ってつけたもの。むしろ、「この手帳を使って市の魅力を発信してほしい」という想いが込められているのだ。

プロの力でイメージを形に

制作を手がけたのは、2017年に有志で立ち上げた「日野の魅力発見職員プロジェクトチーム」の9人。メンバーは、広報やシティプロモーション担当の職員を軸に構成し、他部門の職員にも声をかけた。

プロジェクト始動のきっかけは、SUUMO(リクルート住まいカンパニー)の「住みたい街ランキング(関東版)」。2017年に100位までのランキングが公開されるようになったため(それ以前は30位まで)、ランクインを期待して確認したところ、日野市はまさかの圏外だった。

大島康二企画部長は「この結果はショックでした。日野市は、転入と転出の差によって生じる人口の増加を示す"社会増"が多く、住みにくい街だという印象はありませんでしたから」と振り返る。「これまで実施してきたシティプロモーションはターゲットにリーチできていないのでは」という危機感を抱き、プロジェクトチームを組んで課題解決に向けた検討を始めた。

メンバーの中でなんとなくあった共通認識が「日野市の魅力を発信するための"何か"をつくる」ということ。そこで...

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