日本唯一の広報・IR・リスクの専門メディア

クリエイティブ力で広報は強くなる

オウンドメディアを中心に据えた オムロンのデジタルメディア改革

オムロン

オムロンは2017年にデジタルコミュニケーション部を設立し、オウンドメディアを中心に社内外をつなぐエコシステムを構築した。コミュニケーション効果を上げる戦略と制作の工夫を探る。

企業理念経営を掲げるオムロンでは、理念をベースにした経営のスタンスとして、「事業を通じた社会的課題の解決」「公正かつ透明性の高い経営の実現」「ステークホルダーとの強固な信頼関係の構築」の3つを定めている。オウンドメディアは、これらを実現するための重要な接点だ。

オウンドメディアに誘導

すべてのコミュニケーションの中心に据えているのがグローバルで展開する企業サイトと、ブログ型オウンドメディア「EDGE&LINK」。ここに様々なステークホルダーを誘引することを目指している。

背景にあるのが、ターゲットの態度変容を促す独自のブランド確立モデル。このモデルを体現するために、❶ブランディング ❷マーケティング ❸セリングという3段階を設定しており、この流れを加速するのが「エコシステム」だ(図1)

図1 社内外をシームレスにつないだオムロンの「エコシステム」

出所/オムロン

ブランドコミュニケーション部長の染川里美氏によると、社外コミュニケーションの入り口は展示会。リアルな体験を軸としつつ、PR活動やマス広告、SNS(LinkedIn、Twitter、Facebook、WeChat)などOESP(Owned,Earned,Shared,Paid)メディアミックスで訴求し、オウンドメディアに誘導する設計だ。「当社はBtoBがメインなので、マスメディアやマス広告を通じて伝えるのには限界がある。だからこそオウンドメディアに来ていただくことを重視しています」と染川氏。

一方、社内コミュニケーションでは、イントラネット「OMRON Global Hub」や社内SNS、企業理念を実践する運動「TOGA」などのメディアミックスでブランディングを進めている。

オムロンがこのようなデジタルコミュニケーションをより一層強化し始めたのは2017年のこと。ブランディング、マーケティングともにグローバルでのデジタルトランスフォーメーションが加速する中で、コーポレート全体のコミュニケーションもデジタルメディアを中心とした戦略に大きく舵を切ったのだ。

組織体制も、社長直下の「グローバルインベスター&ブランドコミュニケーション本部」の中にデジタルコミュニケーション(DC)部を新設。同じ本部内のブランドコミュニケーション部とともに、社内外への情報発信を担うこととなった …

あと67%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

クリエイティブ力で広報は強くなるの記事一覧

クリエイティブ力で広報は強くなるの記事一覧をみる

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
広報会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する