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長寿企業の極意・周年イヤーの迎え方

東京タワー開業60周年で一新 社内一丸となって挑む変革期

東京タワー

社史や理念、事業の意義を見直す機会となる周年をどのように迎えるか。長寿企業から学ぶ連載です。

還暦の赤をイメージした特別ライトアップを点灯。メインデッキ南面には「60」の数字も表示された。開業記念日当日、展望台に上った人には記念ポストカードが配布された。

1958年の竣工以来、東京のシンボルであり続けてきた東京タワーが2018年12月23日、開業60周年を迎えた。2012年に東京スカイツリーが開業した後も客足は途絶えることはなく、定番観光スポットとなっている。

2018年の現社名への変更を経て、2019年5月には元号も変わった。2017年9月から行われているメインデッキの窓枠サッシ取替えリニューアル工事も、いよいよ終盤を迎えている。

「東京タワーにとって60年という節目でもあり、様々な変革の時。今まで支えてくれたお客さまに60年の感謝を伝えるとともに、新たな姿を知ってもらう機会にしたかった」と東京タワーの観光本部営業部副部長の澤田健氏は言う。

社員一丸で"還暦"を盛り上げる

周年のチームづくりは2017年から始まった。「新ロゴ・社名検討チーム」「60周年記念イベントプロジェクトチーム」「60周年記念歴史映像プロジェクトチーム」など全8つのチームを編成。社内横断でこのようにチームを組むのは初の取り組みとなった。「全社で2018年12月23日の開業記念日に向かい、機運を盛り上げていく体制をつくりたい」と、早い段階でプロジェクトが立ち上げられた。

若手社員7人で編成されたチームが担当した開業記念日当日のイベント「60th Anniversary TOKYO CITY LIGHTS」では、タワーの特別ライトアップ、歴代制服の復刻版全13着を着た現役アテンダントによるファッションショー、TOKYO FMの公開生収録、歌手・野宮真貴による60周年記念ソング「東京は夜の七時」の特別ライブなどのコンテンツを用意。当日は約1万人が展望台を訪れた。

この歴代制服復刻展を含んだ周年イベントの様子は...

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