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地域活性のプロが指南

観光の町・湯沢に消滅可能性!? 広報戦略アドバイザーの使命

添田正義(FM雪国 戦略・クリエイティブアドバイザー)

2040年度に人口6650人を目指そうと、ビジョンを掲げる新潟県湯沢町。元広告クリエイターの筆者は町の広報戦略アドバイザーを3年務め、いかに「新しいふる里」の価値創出に挑んだのでしょうか。

2018年5月、筆者が考案したブランドスローガン「観光立町宣言湯沢町君と一緒に暮らす町」を発表。「湯沢町の主幹産業である観光を町全体で盛り上げていく」「湯沢町と言えば観光である」という姿勢を表明した。

2012年6月26日。暑い日でした。埼玉県草加市から家人と二人で新潟県湯沢町に移住。65歳の定年を機に都会からの脱出を考えていました。40数年間、広告のクリエイティブ一筋の生活は、もの凄いストレスとプレッシャーとの闘いでした。

ヒットするコマーシャルの制作、世界的な賞の獲得、競合プレゼンは勝って当たり前、もちろん商品の売上は"必"。失敗すれば"ファイヤー"の声も飛ぶ世界。その時間の中で、モノを創り出す喜び、新しいコミュニケーションの開発がもたらす、人との"絆"の拡がりを享受できたのは、大きな財産となり今も脈打っています。

地元はネガティブな声ばかり!

「菜園で採りたての野菜を丸かじり!」「天気のいい日は、絵なんぞ描いて!」「雪が積ると庭が子どもたち専用のゲレンデに!」

建前だらけの近所付き合いよ、さらば!"新しいふる里"は、"新しい暮らし"のスタートなんです。

都心に新幹線で70分のプチ都会。自然に囲まれ、しかも観光地。家人の田舎も近い。

「子どもたちのサテライトハウスなんてどう?」。この一声で湯沢暮らしをすることに決めました。

ゆっくりと地域になじんでいこう、急がず溶け込んでいこう。

「埼玉の草加から移住してきました。よろしくお願いします」
「なんでまた豪雪の湯沢なんかに……」
「スキー以外なんにもないで……」
「どうして湯沢を選んだの?」 …

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