宣伝会議では4月23日~24日の2日間、「HOPE―広告界の新しい希望を議論する2日間」をテーマに「AdverTimes Days 2019 Spring」を都内で開催し、約1万1700人が参加した。今号では広報・PR分野に関わる3本の講演・対談をレポートする。

「ストライプTVに出たい社員も多数。アポなし訪問する"ドッキリ企画"を仕掛けたことも」と福島氏(右)。
動画制作やイベント企画を行うタノシナル(東京・江東)では近年、企業から社内向け動画に関する相談が増えている。代表の福島ツトム氏はテレビ業界出身で、『がっちりマンデー!!』(TBS)など情報バラエティ番組を手がけた実績を持つ。映像制作のノウハウを企業の課題解決に役立てようと、2012年にタノシナルを設立。本講演では、同年からサポートしているストライプインターナショナルの動画社内報「ストライプTV」を例に、従業員の行動を変えるポイントを解説した。
当日はストライプインターナショナルで広報宣伝を統括する石渡佑矢氏も登壇し、「ストライプTV」の5つのポイント──❶経営戦略をスピーディーに伝達 ❷すぐに使える接客などのスキル伝承 ❸社員のモチベーション向上 ❹いつでもどこでも視聴できる(スマホや店舗PCなど)❺難しい内容を分かりやすく──について、福島氏が7本の動画実例を交え紹介した。
例えば石渡氏から「エリア全体を統括する"サポーター社員"の仕事について"すごく忙しいらしい"と噂が先行し、手を挙げる人が少ない」という課題を聞かされた福島氏。そこでテレビ番組風に、"噂の真相"を解明するスタンスで3人のサポーター社員に直撃するという動画を制作した。
「社内向け動画はロジックとクリエイティブの配分が重要。動画によってどこまで態度変容したかの検証も重視している」と石渡氏。福島氏も「5G動画の時代が来れば、社内伝達手段はメールから動画に移行する。スピーディーに制作できる体制が求められるのでは」と総括した。
photo/樋木雅美、川嶌 順
ストライプインターナショナル パブリックリレーションズ本部 本部長 石渡佑矢氏 |
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