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デジタルPR入門

スタートアップのオウンドメディア 効果的な運用法とは?

PR TIMES

オンラインの情報流通構造が複雑化し、広報の手法も変化しています。デジタルPRの基本と戦略に活かすヒントを専門家がお届けします。

    今回のポイント

    (1)オウンドメディアで機動力のある発信を実現

    (2)「クラウド取材」で効率的なコンテンツ制作を

    (3)自社のオウンドメディアの目的を明確化しよう

2回にわたり、立ち上がり時期の事業や企業が抱えるPRの課題や考え方、具体的な取り組み事例について整理を進めてきました。今回は、オウンドメディアを中心に記事制作のノウハウを共有したいと思います。

オウンドメディアの「三重苦」

コーポレートサイトが会社概要など不変の情報を伝えるのに役立つ一方、変動の激しい情報配信に便利なのがオウンドメディアです。特に昨今の人材獲得戦争は激しさを増しており、優秀なマネジメント層を引き込むためにより透明性高く、機動的に自社の情報を発信することが求められています。

しかしここで大きな壁が立ちはだかります。つまり「記事を誰が書く(つくる)のか」という問題です。とにかくリソースが少ないスタートアップPRの現場において、頼める人材はおそらく経営陣や社員の誰か、もしくは外部PRパーソンのいずれかになるでしょう。さらになんとかして発信できた情報もそもそも会社自体の認知がないわけですから、メディア露出と比べて圧倒的に伝わる範囲が限定されてしまいます。極めつけは効果がよく分からず、疑心暗鬼になるパターンです。

「書けない」「読まれない」「何をやっているか分からない」。筆者はこれを「オウンドメディア運用の三重苦」と呼んでいます。これらを解決する鍵を辿ることで、具体的な手法について説明してみたいと思います。

「質問の具体性」が成功の鍵

情報を効率よく発信するための重要なポイントに「整理」があります。イベントレポートにしても社員インタビューにしても、アウトプットの質を高めるのは整理された素材となる情報です。効率化できれば自然とアウトプットのコストも下がっていきます。

では具体的に社員インタビューを参考に、整理の方法を解説してみたいと思います。目的は新しい人材採用です。社内の雰囲気を伝えるとともに、一緒に働くことになる社員の顔ぶれをコンテンツとしてストックし、検索などの流入経路から自社を知りたい顕在層にアプローチする手法を取ります。大きな流れとしては、❶該当社員に質問事項を送付する(5点ほど)❷インタビューシートに回答してもらう ❸コンテンツとしてインタビュー形式に編集する ❹撮影を兼ねた取材機会(30分ほど)で補足質問といったところです。

取材は「会って」話を聞くものと思っている方も多いと思います。確かにジャーナリズム性の高い取材は別ですが、企業のオウンドコンテンツを制作する際、重要視すべきは前述の通り「情報の整理」です。

先に質問事項を送って論点を整理してから対面で取材するというのはよくある例ですが、この手法はそれをもうひとつ先に進めて「先に回答をコンテンツ化しておく」というのがポイントです。取材相手が文章が苦手な場合は箇条書きやメモでも大丈夫です。インタビューシートはGoogleスプレッドシートなど、オンラインで共有できるツールが便利です …

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