タクシー事業などを手がけるエムケイ(京都市)は2015年、Twitterの本格運用を開始。ひねりのある投稿や細やかな対応で話題となり、4万人以上のフォロワーを集めている。広報活動が難しいとされてきたタクシー業界で、Twitterを活用する意義を"中の人"が語る。


京都府立植物園で満開の桜を撮影する今井氏。撮影に使うカメラはソニー「α6300」とオリンパス「E-M10 MarkⅢ」。天気や被写体によって使い分けていて、その割合はソニー:オリンパス=7:3くらい。
photo/中村光明
MKグループ 広報体制 | |
---|---|
広報担当 | 4人(うちTwitter担当は1人) |
業務範囲 | メディアリレーション、ウェブ・SNS運用、グループ8社のパンフレット制作、広報紙『MK新聞』の制作、スマホアプリ「MK Portal」の企画 |
目的 | MKグループの認知向上 |
「いきなりですけど、こういう手元の写真好きな方どれくらいいらっしゃいます?需要あれば、意識して撮影していこうかと。」。
2018年2月、白い手袋を付けたタクシー運転手がハンドルを握る写真とともに投稿されたこのツイート(❷)は、3万6000件以上の「いいね」が付く大反響。複数のネットメディアから取材依頼が来るほど話題になった。
こうしたフォロワーに寄り添ったツイートで人気を集めているのが、京都市に本社を構え、全国でタクシー事業などを手がけるMKグループ。大手メーカーを中心に企業アカウントが盛り上がりをみせるTwitterで、年々存在感を強めている。
その"中の人"は経営企画部 ブランド戦略室 副主任の今井菜月氏。「タクシー会社だけにおじさんかと思われがちなのですが、実は20代女性です」。2016年3月から一任され、約3年間でフォロワー数1600人から4万人以上のアカウントに育て上げた…