インターナルコミュニケーションを活性化させ、事業の成長を後押しする役割を担う社内報。今回はシダックスのグループ報制作の裏側に迫ります。
シダックス『Communication』
企業・学校・医療施設での食事提供や車両運行、学童保育や公共施設の運営管理など、受託運営業務を中心に事業を幅広く展開するシダックスグループは、隔月刊のグループ報『Communication』を発行している。約3万7000人のグループ従業員が読者対象で、このうち9割をクライアントの企業や自治体施設の敷地内で働くスタッフが占める。
「自社直営ではない場所に点在する従業員が大多数だからこそ、帰属意識を高めるツールとして機能しています」とグループ報を制作する広報・販促室課長代理の山下浩志氏は説明する。
2018年6月号の特集では岐阜県から受託した大型県営公園の運営を取り上げ、飲食施設や温浴施設、清掃、イベント企画など多岐にわたる業容を従業員の接客に対する心がけとともに紹介。「総合サービス企業」を掲げる自社の幅広い業務内容によって、トータルで価値の提供ができることを具体的に伝えた。
同年12月号ではグループ内の連携をテーマに特集を組んだ。北海道において子育て関連複合施設の運営を受託し、同地域で児童館や学童保育などのサービスを初めて提供することから、すでにノウハウを持つ他地域のスタッフやグループ企業のサポートを得て開設したことを伝えた。「取材を進める中で、この情報を把握しました。より良いサービス提供のためにグループ力を活用できることを伝えることが狙いです」 …
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