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社員に『伝わる』社内向け動画の裏にはバラエティ番組制作のノウハウあり

タノシナル

動画制作やイベント企画などを手がける「タノシナル」(東京・江東)。テレビ番組制作に20年以上携わってきた福島ツトム代表が、従業員に伝わりやすい社内向け動画の極意を語る。

企業の広報活動において、近年トレンドとなっている「動画」。中でも特に注目が集まっているのが、社内向け動画だ。従業員を主役にした動画でインターナルコミュニケーションを推進したり、全社的な重要事項を分かりやすく共有したり。社内に撮影用スタジオを完備しているという企業や、簡単な動画編集ならできるという広報担当者も増えてきているだろう。

動画は"編集力"で差が付く

社内向け動画に期待される効果はやはり、伝わりやすさ。20年以上テレビ番組制作に携わった経験を持ち、企業の動画制作やイベント企画を行う「タノシナル」の代表を務める福島ツトム氏によると、伝えたい内容が社員一人ひとりにきちんと伝わるような動画を制作するためには、的確な映像表現を使うことが大切になる。

例えば社員のインタビュー動画の場合。通常は長回しのインタビュー映像にテロップを付けた動画を想定してしまいがちだが、「本人の話だけではなかなか伝わらない」と福島氏。話の中から印象的なコメントを切り出して観ている人の記憶に残るストーリーに仕立て、ナレーションや効果音を付ける"編集"が肝になるのだ。

あえて本人が画面に出続けないように編集することもある。「テレビではよくやる手法だが、苦労話の一幕なら、道端に生えている雑草の映像を入れたりすると、イメージが膨らみ、感情移入しやすくなる」。

失敗談や本音も聞き出す

福島氏は『行列のできる法律相談所』(日本テレビ)や『がっちりマンデー!!』(TBS)の制作を手がけてきたため、情報バラエティ番組を得意とする。企業取材の経験も豊富で、広報戦略に携わる機会が多かったことから「テレビ番組制作のノウハウを活かして企業の課題を解決したい」と2012年にタノシナルを設立した。

この年にスタートし、現在まで計320本以上更新しているのがストライプインターナショナル(旧クロスカンパニー)の映像社内報「ストライプTV」(旧「クロカンTV」)。石川康晴社長をキャラクター化した「MC YASS」が進行役となったテレビ番組仕立ての動画で、毎週木曜日に配信している。

「企業規模が急速に拡大する中、ちょうど広報部門ができたタイミングで、新任広報の方と一緒に企画を練り上げた」と振り返る。当時の同社の課題は、従業員の帰属意識の低さ。それぞれの所属店舗への帰属意識は高いものの、会社全体に対しては低く、異動がきっかけでモチベーションが下がってしまう社員もいた。

そこで映像社内報では、「人」に焦点を当て、その人の成功体験を共有するとともに、他の社員から憧れられるように描くことを徹底した。とはいえ、ただ褒めるだけではない。「失敗談や本音を出すことで、視聴者は"自分と同じような悩みがあるんだな"と共感する。その後に努力や成果を説明することで、自分も頑張ろう、となる」と福島氏。外部の人間が制作することで、社内のパワーバランスは関係なしに本音を聞き出したり、笑いを誘うような表現ができたりするのが強みだ。

ストライプTVはほとんどの社員が観ているため、出演した社員は社内で声をかけられることが多くなるという。ある意味スターのような存在だ。最近では、「ストライプTVに出るのが目標」という社員もいて、モチベーション向上につながっている。

企業に寄り添いながら制作

依頼が多いのは、周年や1年の振り返り動画や、成果表彰での受賞者紹介の動画。外部の視点を社内に取り込むことで「マンネリ化した動画を変えたい」という要望も多い。

そのため提案する映像表現は、シビアなものからバラエティ番組の色が強いものまで様々だ。「ストライプTV」の事例でいえば、服のコーディネートのノウハウを単に教えるのではなく、憧れの対象になるようにおしゃれなデザインで見せたり、難しい労務制度を楽しく理解してもらうため「ロックンローム」という破天荒なキャラクターを登場させたりと工夫をこらす。

撮影はできるだけ迅速に済ます。「撮影のために企業の生産性を低下させては元も子もない。従業員がうまく話せなかったときは、編集力で意図をくみ取りながらカバーする」と福島氏。ストライプTVをはじめ企業動画を年間数百本制作するタノシナル。「お題をいただければ、意外なアプローチを考えて提案させていただきます」。

【事例】
映像社内報「ストライプTV」(ストライプインターナショナル)

CASE 1 密着取材でスキルの共有

「結果を出してる店長シリーズ①」
店舗に定点カメラを設置して、売上などで結果を出している店長に密着取材。この回は部下に責任感を身につけてもらう方法を紹介。現場でロケをしているのでリアルな様子を見ることができ、すぐに実践できる。

CASE 2 難しい制度説明をアニメに

「制度なら任せろロックンローム」
「新しい労務制度が浸透しない!」という課題に応えて制作したアニメ。ナビゲーターとして"ロックンローム"という名のキャラクターを生み出した。結果的に多くの従業員の興味を引き、高い効果が得られた。

CASE 3 再現ドラマでクレーム対応を学ぶ

「セール期に気をつけたいお客様への応対」
「クレームは文書で記録しているものの、共有する機会が少ない」という課題に対し、臨場感のある再現ドラマを制作。「ひょっとしたら私もお客様に……」と身につまされる効果が。出演は広報担当者。

CASE 4 自社商品の着こなしをレクチャー

「コーディネート上手なスタッフが実践」
服のコーディネートの上手いスタッフが登場して、自社商品でトレンドを意識した着こなしをレクチャー。その際、モデルのように素敵に撮影。デザインもおしゃれな雰囲気にして、従業員たちの憧れの対象に。

タノシナル 代表
福島ツトム(ふくしま・つとむ)氏

演出家・プロデューサーとして20年以上テレビ業界で活躍。2012年にタノシナルを設立。動画を効果的に使った社内イベントの企画演出を手がけ、大手企業から多数依頼を受ける。2017年から毎年企画運営する焼き芋専門フードフェス「品川やきいもテラス」は累計13万人を集客し、メディアからも注目を集めている。

    お問い合わせ

    株式会社タノシナル
    〒136-0082 東京都江東区新木場1-4-6 CASICA2F
    https://tanoshinal.com
    TEL:03-6457-0823
    MAIL:info@tanoshinal.com

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