日本唯一の広報・IR・リスクの専門メディア

           

災害リスク 広報が備えておくべきこと

被災地での活動から生まれた 顧客を巻き込むコミュニケーション

タウ「See You Again PROJECT」

2018年7月の西日本豪雨発生時、事業を通じて社会貢献活動を行ったタウ。そこでの気づきから生まれた「See You Again PROJECT」は、顧客の信頼醸成やコーポレートブランディングにつながっている。

事故車の買い取り・販売を手がけるタウ(さいたま市)にとって、2018年は事業の社会貢献性を再認識する大事な年となった。7月の西日本豪雨では、損害保険会社と連携して被災地に臨時モータープール15カ所を設置し、約130人の社員が応援出張。9月の台風21号の被災車両も合わせて、約9000台を引き取った。

この災害対応の中で生まれたのが車の売却者と購入者の想いをつなぐ「See You Again PROJECT」。特設ウェブサイト上で、売却者の愛車への想いや、購入者の喜びのメッセージを公開する社会貢献活動だ。

透明性と安心感を醸成したい

プロジェクトを企画したのは、4人の若手女性社員。メンバーの岩永若子氏(総務部広報課 主任)は、「被災地で活動していたとき、売却者の方に『この車ってどこに行くの?』『どう処理されるの?』と聞かれることが多かった …

あと64%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

災害リスク 広報が備えておくべきこと の記事一覧

スタンプがコミュニケーションツールに? シヤチハタが産学連携で防災啓発
災害取材・防災のプロが提言 「企業は平時から情報公開を」
被災地での活動から生まれた 顧客を巻き込むコミュニケーション(この記事です)
進化する防災と情報共有 自治体・企業のデータ資産活用へ
ヤフーとLINE、コミュニケーション分野で防災に貢献
「オーラルケア」で命を守る? サンスターの防災啓発活動とは
災害時のデマや風評被害 知っておきたいリスクと対処法
災害発生時の企業サイト運用 迷わないためのチェックリスト
大災害時、経済記者が優先するのは「市民への影響」の大きい話題
国内外の顧客を安心させるため12回のリリースで被災状況を発信
ポテチショック後の戦略広報が、消費者とのコミュニケーションの基盤に
危機管理広報の専門家が解説「広報部門は災害にどう備える?」
西日本豪雨で被災した「獺祭」その時、広報はどう動いた?
広報会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する