兵庫県知事選「広報」の教訓とは?
PR会社の社長が兵庫県知事選挙の投開票日から3日後に、ネット上に「今回広報全般を任せていただいていた立場として」実際の広報活動を公表した。しかし、公職選挙法が定める選挙運動期間中の業務かボランティアかが不明確な活動内容の記載により、当選した斎藤知事の公職選挙法違反を問う声が広がり、PR会社社長の人物像まで報じられるなどSNSやメディアでの批判が過熱。混乱に発展した。
ブログや掲示板、ソーシャルメディアを起点とする炎上やトラブルへの対応について事例から学びます。
最初は決して多くの人が注目するようなニュースではなかった。僧侶が交通違反をした、という些細な問題だったからだ。しかし、取り締まりの理由が「僧衣を着て車を運転していた」ことに、まず僧侶たちが注目した。それを問題視し、Twitter上で「僧衣を着ていても問題なく運転ができること」をアピールし始め、海外メディアも含めて注目が集まった。
福井県内で僧侶が交通違反の取り締まりを受けたのは2018年9月。僧侶のアピールをはじめ、連携を示すハッシュタグ「#僧衣でできるもん」が生まれて広がったのがその年末年始だった。
連携が生まれたのは、僧侶たちが普段着ている服装での運転が違反になる可能性があるということからだった。僧衣がダメなら、車を運転する度に着替えなければならず大変だという危機感だ …