インターナルコミュニケーションを活性化させ、事業の成長を後押しする役割を担う社内報。今回はマーケティング事業を行うオプトの社内報制作の裏側に迫ります。
オプト『かぞく報』
インターネット広告などを中心としたマーケティング事業を行うオプトの社内報『かぞく報』は、約800人いる従業員の家族を対象に年1回発行している。郵送され、宛先は3件まで登録することができる仕組みだ。登録先は、自身や配偶者の実家、祖父母宅のほか、自宅であったとしても配偶者や子どもが宛先になっている。「家族に会社を知ってもらうことに特化した社内報です」と同誌を制作する広報部の高村奈津子部長は説明する。
『かぞく報』は2015年、当時の鉢嶺登社長(現オプトホールディング代表取締役社長グループCEO)の発案によって創刊された。オプトでは創業以来、社員の幸せを重視しており、その土台のひとつに「家庭の安定」があると考えている。加えて鉢嶺社長が、病死したある社員の遺族と交わした会話が発刊のきっかけとなった。
「息子が会社で活躍する姿をそれまで知らなかったご両親は、社長や同僚から話を聞きとても喜ばれたそうです。この時、鉢嶺は家族に対して会社や従業員の近況を報告するツールが必要だと実感したようです」と高村氏は振り返る。
コンテンツのひとつに、半期ごとに行われる個人表彰の受賞者紹介がある。MVP受賞者については、どのように会社に貢献したか具体的に記載されるほか、受賞者から家族あての感謝のメッセージが家族写真とともに掲載される …
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