近年、その重要性がますます認識されているインターナルコミュニケーション。社内SNSやイントラネットの導入・リニューアルに乗り出す企業も増えてきた。
急成長のベンチャー企業でも課題 紙・ウェブなど複数の手段を駆使
働く拠点が分散している大手企業やグローバル企業はもちろん、急成長中のベンチャー企業、IT・情報通信などの業界で課題となりがちなインターナルコミュニケーション。トップの理解もあり、制作物や配信ツールなどに投資したり、既存の媒体や手法をリニューアルしたりするケースも増えてきた。
Skypeでトップメッセージを配信
Skypeの利用により、期初・年頭などのトップ挨拶を定期的に配信できるようになった。国内は同時配信、海外は動画配信(商社)
広報に情報が集まってくるように
社員が広報という存在に慣れていないことに加え、事業所、勤務拠点、客先常駐などで社員同士の面識がない、他部署のことを知らない、といったことが多い。まずはインターナルコミュニケーション促進のため、イントラやSNSでの発信を始めた。少しずつ社員が広報の存在を認識し、情報が集まってきて社員が協力的になってきた(IT・情報通信)
ビジュアル中心のグループ報に刷新
グループ報をリニューアル。インターナルブランディングの強化と社内の情報共有はもとより、中途社員も多いことから、同じ会社内の別の部署や場所で働く社員の様子を広く伝え、一体感を高めたいと考えた。従来は堅い内容で文字量も多かったが、思い切ってサイズも小さくし、ビジュアル中心に読みやすい仕様に仕立てた。保守的な気質の会社だが、トップである会長の理解を得られたことが、大きな改変を可能にした(IT・情報通信)
社内SNS中心から社内報発行へ
これまでは社内SNSの情報発信が主だったが、来期から社内報の発行を始める(IT・情報通信)
海外を含めたグループ内広報強化
社員数の増加、拠点の増強などに伴い、インターナルコミュニケーションを通じた情報共有の重要性が増している。社員の顔が見えるコンテンツを増やすことや、各オフィス近隣のグルメスポットを紹介する掲示板なども新設することで、イントラネットにおける社員間の交流も強化している。海外企業を買収したことから、今後は海外を含めたグループ全体を包括した社内広報を考えていきたい(IT・情報通信) …