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専門メディアの現場から

海運、造船業界の動きを追う 国際海上貿易の総合紙『日刊海事プレス』

日刊海事プレス

業界ごとに存在する数多くの専門メディア。広報担当者にとっては、メディア対応の登龍門となることも多いでしょう。その編集方針やヒット企画、注力テーマを聞き、関係構築のヒントを探ります。

『日刊海事プレス』編集部DATA
  • 部数:非公表
  • 発行:月~金(祝日除く)
  • 定価:月額1万4000円(税別)
  • 創刊:1956年、海事プレス社設立。『日刊海運造船速報』(現『日刊海事プレス』)を創刊。その後同社では客船クルーズ専門誌『CRUISE』、総合物流新聞『日刊CARGO』、海事総合誌『COMPASS』やフェリーと旅客船の季刊誌『フェリーズ』なども刊行。
  • 形態:A4縦判
  • 業種別購読者層:
  • 『日刊海事プレス』は海運や造船、港湾から同業界の金融、行政までを扱う海事関係の総合専門紙だ。グローバルな海上貿易の動向を伝えるニュースを中心に紙面を構成する。

    毎号掲載の「LOGBOOK」欄では業界のキーパーソンから取材した最新情報やエピソードを短くまとめ紹介する。2018年11月8日付では、阪九フェリー社長が「2020年春の就航を目指す新造船のパブリックスペースをさらに広げ、眺望を楽しめる空間をつくる」と語る。11月1日付ではベルギーの海運大手で水素燃料船研究に注力するCMBグループCEOから、2020年の東京五輪時には水素燃料による小型フェリー運航も夢でないとのコメントを聞き出す。

    「海事業界は他分野に比べ、人の異動が少なく、メディアと業界人の付き合いが数十年にわたる場合も多いです」と編集長の中村直樹氏は語る。よって同欄の取材は広報担当者を通さず、掲載前の原稿確認もしない。同紙なら間違ったことは書かないだろうという取材先との信頼関係があるそう。

    2020年に訪日クルーズ旅行者500万人を達成すべく官民連携策が進むなか、10月3日付では横浜市港湾局長による「2017年には客船寄港回数が過去最高を記録した」という話を紹介した …

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