経営者の「プレゼン力」を診断。声・表情・身振り・ファッションといった視点から毎号、分析します。
柿の種がガリガリと粉砕され、大盛りご飯にかけられた。その直前、佐藤勇社長は笑いながらこう語った。
「柿の種は皮の厚みや中の空洞までこだわり、長年かけてブラッシュアップしてきた。それを粉々に壊すマシンを提供するのは、ある意味辛さもある」。
亀田製菓はあられやせんべいなどの米菓専業メーカーだ。売上1000億円の中で、柿の種はまさに虎の子。完成商品を壊すことはメーカーにとってタブーである。
なぜタブーを破ってまで、柿の種専用ふりかけマシン「フリカキックス」を開発したのだろうか。佐藤社長のプレゼンで、骨太な戦略が見えてきた …
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