IT人材事業やゲーム事業などを手がけるベンチャー企業のギークスは、社員の急増に対応するため、社内への情報発信を動画で行っている。コンテンツ制作における工夫と、動画使用のメリットを探る。
ギークスは、紙の社内報に代わるメディアとして動画を活用している。2016年末から社内SNSでの動画配信を開始し、2017年1月からはトップメッセージなどをまとめた「月刊ギークス通信」など連載コンテンツを増やしてきた。今では広報担当以外の社員からの投稿も増え、社内に"動画カルチャー"が広がっている。
SNS利用率に社内格差あり
2007年創業の同社は、事業拡大に伴って従業員数が急激に増加してきた。2016年ごろに150人を超えると、全社員が集まることのできる場所がなくなり、毎朝の「全社朝会」や月末の「締め会」が廃止に。これにより社長が社員に直接語りかける機会が減って、広報担当はその穴を埋めるような情報発信を期待されるようになった。
当時から広報担当を務める松井瑞恵氏(経営管理本部 経営企画部 広報リーダー)は、その手段に悩んだという。「紙の社内報は、どの程度読まれているのか分からず効果が測れませんでした。そこで、既読率が分かる社内SNSを活用することを決めました」と話す …
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