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専門メディアの現場から

受験を取り巻く環境が激変!『プレジデントFamily』の編集方針

プレジデント社『プレジデントFamily』

業界ごとに存在する数多くの専門メディア。広報担当者にとっては、メディア対応の登龍門となることも多いでしょう。その編集方針やヒット企画、注力テーマを聞き、関係構築のヒントを探ります。

『プレジデントFamily』編集部DATA
  • 部数:7万5000部
  • 発行:季刊(3・6・9・12月の各5日)
  • 定価:980円(税込)
  • 創刊:2005年にビジネス誌『PRESIDENT』別冊としてスタート。翌2006年に創刊。
  • 形態:A4変型
  • 世帯年収別読者データ:
  • 『プレジデントFamily』は中学受験を控える子どもを持つ母親がコア読者層の教育誌だ。年4回発行で、「進路・進学・勉強法が特集の三本柱。世帯年収1000万以上の読者が50%以上です」と編集長の中村亮氏は話す。

    2020年1月をもって、センター試験が廃止になり「大学入学共通テスト」が始まるなど受験を取り巻く環境は大きく変化する。国語、数学では記述式問題が導入され、英語では「読む」「聞く」に加え、「書く」「話す」技能も重視されるようになるという。

    そこで2018年春号では「受験激変!わが子はどうする?」を特集。名門小中高校校長へのアンケートから、小学生が今やるべきこととして「考える習慣をつけよう」と提案。自分の好きなことに打ち込んだり、外遊びの体験を積んだりすることなどを勧める。

    中村氏は「大学入試が変わればそれに伴い高校、中学でも求められる要素が変わります。この変化に真剣に向き合い、どう対応するか悩む世代に支持されておりここ2年ほど売れ行きも伸びています」と言う。

    2018年夏号では、「『夢中さん』『没頭クン』のお宅訪問」と題し、何かに打ち込み成果をあげる児童と親を訪ねて紹介。「アプリ甲子園2017」で唯一の小学生ファイナリストとして決勝に進出した児童の家庭インタビューでは、父親が「プログラミングは両親とも門外漢。出来上がったものをプレーしてみてこういう機能もつけたら、とあくまでユーザー目線でアドバイスをします」と子どもの自主性を尊重する姿勢を描き出している。

    扱う話題は教育や学校周りの情報ばかりではない。同号では「親が心配する『ハマりごと』をビジネスの強みに」と題し、ダンサーとして活動するかたわら、人材派遣会社の広報担当としても働く女性のキャリアについてクローズアップした …

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