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デジタルPR入門

ビジュアル素材の活用で情報価値を最大化〈動画編〉

PR TIMES

オンラインの情報流通構造が複雑化し、広報の手法も変化しています。全12回シリーズで、デジタルPRの基本と戦略に活かすヒントを専門家がお届けします。

    今回のポイント

    (1)動画によるエンゲージメント向上効果に注目

    (2)動画素材はそのまま報道機関にも提供できる

    (3)予算に応じ内製・外注ともにトライしてみよう

第5回でご紹介したPRバリュー開発プログラム「DEVELLOP(R)」のなかでも重要な要素である「Visual(画像・動画・絵素材)」。前回(画像編)に続き、今回は「動画編」として、プレスリリースの表現手法の変化とこれによるパブリシティ機会の広がりといった効果について解説していきます。

記者の滞在時間は1.7倍に

近年、PR TIMESでは動画を利用したプレスリリースの配信が増えつつあります。直近3年の第1四半期に配信されたリリースに埋め込まれた動画の本数を調べたところ、2016年度1071本、2017年度1444本、2018年度が2190本となっています。実にこの2年でリリースに含まれる動画が204%増となっているのです。2018年度は2016年度と比べて第1四半期のプレスリリースの総数自体も169%増となっていますが、リリースに含まれる動画の割合が飛躍的に増加していることが分かります。

しかも動画を用いることで、ユーザーエンゲージメントが向上するという調査データもあります。動画を埋め込んだリリース400サンプルを抽出し、動画を埋め込んでいない400サンプルと比較したところ、Facebook上の「いいね!」数は3.3倍、リリースを掲載したページのPVは1.3倍、当該リリースにアクセスしたメディア会員(PR TIMESに会員登録している記者など)の滞在時間は1.7倍となることが分かりました。

背景には動画広告市場の伸びや、LINE NEWSやSmartNews、Gunosyといった各種ニュースプラットフォームでも動画を用いたコンテンツが増えているという状況もあります。PR TIMESで配信した動画がそのままウェブメディアに埋め込まれたり、テレビの情報番組で素材として使用されたりといった二次利用のケースも今や珍しくありません。リッチな表現で意図が伝わりやすくなるというだけでなく、パブリシティ獲得のチャンスが広がる可能性を秘めているのです。

技術力や商品のこだわりを発信

数字の面からも動画の効果が明らかになる一方で、企業ではコンテンツの内容や制作体制、予算、内製か外注すべきかといった選択に迫られることになるかと思います。そこで今回はいくつかリリースに動画を上手く活用しているケースをご紹介したいと思います …

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