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プッシュ型の広告が効かない世代に「AI養命酒」でコミュニケーション

養命酒製造がスマートスピーカー「AI養命酒」を開発したと話題を集めている。若い世代の新規顧客を獲得するためのコミュニケーション施策として凸版印刷と共同開発したもので、9月末までプレゼントキャンペーンも実施中だ。

(左から)AI養命酒の使用例。あまり役に立たないことも……。藤井隆と乙葉が実際に「AI養命酒 初号機」で遊ぶ映像も公開している。

約8年前から30~40代の顧客獲得を課題としてきた養命酒製造(東京・渋谷)。7月13日から「AI養命酒」のプレゼントキャンペーンを始めた。これまでにもゴルゴ13とコラボしたアタッシュケースやモバイルバッテリーのプレゼントなど、ユニークなコミュニケーションツールで若い世代の顧客の拡大に取り組んできた。

養命酒にちなんだ回答も

AI養命酒は、ソニーのスマートスピーカーに養命酒700㎖ボトルの約1.5倍サイズのカバーを被せたもの。一般的なスマートスピーカーとは異なり、健康に関する質問をすると養命酒にちなんだ回答が返ってくる"養命酒仕様"となっている。

例えば「なんかだるい」と話しかけると、「養命酒をお試しください。疲れた胃腸や体に生薬がじわっと効きますよ」と応答。まるで養命酒と会話をしているような感覚になるという。ほかにも、しりとりモードや生薬占いモードなどオリジナル機能が満載だ。

キャンペーンサイトには、「AI養命酒開発秘話 ビンくんの挑戦」と題した開発ストーリーを掲載。マーケティング担当のビンくんが、「最近、胃腸の調子はいいけど、なんだか元気が出なくって」という顧客からの手紙に触発されて、3年半かけて社内でアプリを開発したという、本当か嘘か分からないようなストーリーだ。

担当の鳥山敦志氏(マーケティング部専門課長)によると、実際にはわずか半年で開発したという。その途中で生まれたオウム返しロボ「AI養命酒 初号機」も、9月末まで実施中のプレゼントキャンペーンのラインアップに加わっている。

SNSで「塩対応のAI」と話題に

さらに、同社はキャンペーンを記念してウェブ動画を計30本制作。タレントの藤井隆・乙葉夫妻が「AI養命酒 初号機」を体験する映像や、外国人モデルを起用したスペシャルムービー、様々な動画素材に"AI養命酒あるある"をアテレコしたショートムービーなどを用意した。

キャンペーン開始後は、Twitterなどで話題に。なかには、「AIなのに塩対応」「養命酒のことばかりすすめてくる」などというツッコミもあった。そこで、8月8日にはそれに応える形で、見た目だけパワーアップした「AI養命酒 メタルエディションDX」を追加した。

鳥山氏は「今回のキャンペーンは、プッシュ型の広告が効かない世代にいかに興味を持ってもらえるかが課題でした。結果的に、予想以上の波及効果がありよかったです」と話している。

(上から)「AI養命酒」と、「AI養命酒 メタルエディションDX」。心臓部にはソニーのスマートスピーカーが入っており、養命酒型のカバーを外せば機能がアップする。

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