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長寿企業の極意・周年イヤーの迎え方

創立100期の小林製薬 アイデアが活発に生まれる企業風土に

小林製薬

社史や理念、事業の意義を見直す機会となる周年をどのように迎えるか。長寿企業から学ぶ連載です。

小売店、流通業界などの得意先約400人を招いて開催した記念パーティー。小林章浩社長が登壇した。

芳香・消臭剤の「サワデー」や外用消炎鎮痛剤の「アンメルツ」などで知られる小林製薬は、1919年に創立。2017年で創立100期を迎えた。周年プロジェクトチームは経営企画部を中心に発足し、そこに広報部が加わることで社内外への発信を強化した。

400人を招待しパーティーを開催

100期という節目の年である今回は、様々なステークホルダーに向けて感謝を伝える周年事業を実施した。

社外への取り組みとして注力したのが、小売店や流通業界、製品の研究に協力している大学教授などの関係者ら約400人を招いて2017年4月に開催した周年記念パーティーだ。同社が歩んできた歴史を感じてもらうとともに、これまでの感謝を伝えることに徹底した内容となった。会場には歴代の製品を展示するスペースを設けたほか、社長も登壇し感謝の気持ちを伝えた。

大規模なイベントとなったが、同社が半期に一度実施している新商品の商談会の準備・進行を参考にしながら行ったという。小売店や流通業界とは営業社員が密に関わっていることから、営業本部が主幹となって企画進行していった。

社内向けのコミュニケーションとしては、2018年3月に沖縄への社員旅行を実施した。国内のグループ会社を含む社員が2000人以上参加し、普段接点がない社員同士の交流も深めた。同社の小林章浩社長も社員と直接話をしながら100期を振り返った。

社員旅行のために製作したオリジナルTシャツには、歴代の製品のシルエットをプリントした …

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