岡山市の建設機械アタッチメントメーカー「タグチ工業」は社内報『ガジラ通信』を全国の書店やカフェ約50カ所で配布。認知拡大とともに社員のモチベーション向上を図るべく奮闘中だ。
タグチ工業『ガジラ通信』
DATA | |
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開始年 | 2015年9月 |
担当部門 | 経営企画室 |
刊行ペース | 季刊(3カ月に1度) |
発行部数 | 5000部 |
制作体制 | 編集部は経営企画室の5人。編集は主に田口詠子氏と外部編集者の2人で担当。レイアウトデザイン、イラスト、写真は外注している。 |
人気企画
「バケットランドへようこそ!」(2017年12月25日号)
ガジラなど自社アタッチメント製品のレンタル、販売、中古販売、修理などのサービスを行っているバケットランド。全国の店舗をキャラバンし、社員のインタビューを掲載した。
連載巻頭小説「右手がGの男」
2017年1月6日号から始まった連載小説。ある日突然右手がガジラになってしまった男の物語。タグチ工業を舞台にしたフィクションだが、実在する商品も登場する。
「SUPAR GUZZILLA お台場に行く!」「タグチ、宇宙に行くってよ」など、思わず読みたくなるような特集タイトルと、目を引くデザインが特長の社内報『ガジラ通信(ガジ通)』。建設機械アタッチメントメーカー「タグチ工業」が3カ月に一度のペースで発行し、社内外で配布している。ニッチな業界のため企業名の認知度は低いものの、フリーペーパー感覚で広く読まれている。
リーダーとして制作を手がけるのは、経営企画室広報の田口詠子氏。2015年に同社に入社すると、前職で身につけた編集スキルを活かして同年10月に『ガジラ通信』を創刊。立ち上げ理由について「11のグループ企業を抱える当社では、全国の工場などに約200人の社員が点在しています。そのため社内情報を共有するツールが必要だと考えました」と話す。
同時に、「多くの人に知ってほしい」と社外にも公開。取引先などから「読んでいますよ」と言われることも多く、社員のモチベーション向上につながっているという。
ガジ通は変型B5サイズ16ページの紙媒体。誌面は巻頭特集に続き、社員の「働く現場」のレポート、カルチャーコーナー、社内ニュースなどで構成する。編集部が各拠点に赴いて現場の声や様子を誌面で伝えることも多い …