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プレゼン力診断

マツキヨ3代目社長のプレゼン分析「現場主義の戦略思考を強みに」

永井千佳(エグゼクティブ・スピーチ・コンサルタント)

経営者の「プレゼン力」を診断。声・表情・身振り・ファッションといった視点から毎号、分析します。

4月18日(水)
「マツモトキヨシ×NTTドコモ dポイントサービス開始発表会」in 赤坂インターシティAIR

マツモトキヨシグループでNTTドコモ「dポイント」の取り扱いがスタート
マツモトキヨシホールディングスは4月18日、NTTドコモとの提携によるポイントサービスやキャンペーンを発表。全国のマツモトキヨシグループ店舗で支払いの際に、それぞれのポイントカード提示や決済利用により、ポイントが貯まる。ゲストにモデルの中条あやみや両社のイメージキャラクターも登場した。

マツモトキヨシホールディングス 代表取締役社長 松本清雄

それまで無表情だった松本清雄社長は、この日初めて声をあげて笑った。囲み取材で「他社のポイントサービスと組む可能性はあるか」と質問されたときのことだ。パートナーのNTTドコモを前に、「相手に選んでいただかないと。ドコモも新たなパートナーと組むことがある。我々も同じく可能性はある」と言ってのけたのだ。松本社長個人の考えが伝わってきた瞬間だった。

プレゼンではプロンプターを機械的に読み上げ、動きは硬く笑顔もない。「できれば話したくない」という印象すら感じさせる。何を考えているのか、何を伝えたいのかが分かりにくく、もどかしさを感じた。マツモトキヨシといえば、派手なテレビCMで強烈な印象を与え、女子高生の「放課後、マツキヨする?」という言葉を社会現象にした会社だ。しかしこの日の松本社長は、その華やかなイメージからはかけ離れていた …

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