恋愛・婚活マッチングサービス「Pairs(ペアーズ)」などを運営するエウレカは、創立10周年を迎える2017年11月、港区の新オフィスへと移転した。社員の働きやすさを叶えると同時に、社外へのメッセージ発信も重視している。
恋愛・婚活マッチングサービス「Pairs」、カップル向けコミュニケーションアプリ「Couples(カップルズ)」を開発・運営するエウレカは、2008年11月に設立された。2014年からは海外に現地法人を立ち上げるなど、アジアを中心に事業の広がりを見せている。「Pairs」の会員数も日本・台湾・韓国で合計700万人以上(2018年2月現在)に達した。
現在のオフィスに移転したのは、創立10周年を迎える2017年11月。移転にあたっては社員の声を広く集め、様々な要望になるべく沿うようにデザインを進めていった。
コンセプトは、「温かみを感じられるオフィス」。社内の照明を暖色系で揃え、オーク材をふんだんに使うことで実現した。もうひとつこだわった点としては、「スタートアップ感のあるオフィス」であること。各会議室の雰囲気を変えたほか、社長室は引き続き置かず、どんなに企業として成長しても風通しのよさを維持していける空間づくりを目指した。建物自体が新しく、最新の設備で安全面も担保されている。
「『Pairs』のようなオンラインデーティングサービスは、欧米ではすでに一般にまで浸透していますが、日本ではいわゆる『出会い系』というイメージが未だ根強いんです。この新しいオフィスから、そういったネガティブなイメージを払拭したいという気持ちもあります」と代表取締役CEOの石橋準也氏は語る。
新オフィスへの反応は社内外ともに上々だ。広報担当の田山慶子さんによると、「会社の見学者も増えましたし、女性ファッション誌の撮影で使われることもある」という。社員の働くモチベーションが高まり、人材採用にも好影響をもたらしている …