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広報担当者のためのSDGs入門

世界からの注目が高まる中 SDGsを飛躍のチャンスに

外務省 国際協力局地球規模課題総括課長 甲木浩太郎

2019年のG20や2年後に迫った東京オリンピック・パラリンピック競技大会。世界中の注目が集まる機会を前に、政府はSDGs推進に力を入れている。国内啓発や国外発信の役割を担う外務省の取り組みを解説する。

2017年9月30日、東京・お台場で開催した「グローバルフェスタJAPAN2017」で、ピコ太郎さんが「SDGs推進大使」としてパフォーマンスした。

2016年5月、政府は内閣総理大臣を筆頭に全閣僚が参加する「SDGs推進本部」を立ち上げた。SDGsにかかる施策を実施するための基盤整備を進めるとともに(1)SDGsに関する国内啓発 (2)国内企業などによる行動の促進 (3)国際的なSDGs議論への積極的貢献の3つに力を入れてきた。外務省はこれらの実行役を担っている。

堅苦しい言葉を浸透させるには

まず、SDGsの達成のために最も重要とされている国内の認知度向上と理解の促進。我々は「SDGs」あるいは「持続可能な開発目標」という、いかにも堅苦しく、とっつきにくいオーラを醸し出すこの言葉を、いかに国民になじみあるものに感じてもらい、理解してもらうかという点に腐心してきた。

例えば、人気お笑い芸人・ピコ太郎さんへの「SDGs推進大使」の委嘱。持ちネタにひっかけてPPAP(Public Private Action for Partnership)というキャッチフレーズをつくり、SDGsの広報動画を作成した …

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