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デジタルPR入門

ニュース循環の活性化とキュレーションメディア

PR TIMES コミュニケーションプランニング本部 マネージャー 大久保麻子

オンラインの情報流通構造が複雑化し、広報の手法も変化しています。全12回シリーズで、デジタルPRの基本と戦略に活かすヒントを専門家がお届けします。

    今回のポイント

    (1)クリック数より「ストーリー」に価値

    (2)「ユーザーの満足度」を総合的に判断し掲載

    (3)良質な情報は「次の行動」につながる

これまで「ニュース循環の仕組みとデジタルPRの変化」をテーマに解説してきました。今回は第1回で提示した「デジタル情報流通マップ」のなかでも「キュレーションメディア」の位置づけについて明らかにすべく、スマートニュースのメディアコミュニケーション担当ディレクター・松浦茂樹さんに「SmartNews」運営の方針や利用シーンについてうかがいました。

デジタル情報流通マップ2018
企業はメディアにおける記事発信だけではなく、SNSや生活者の"声"を傾聴することで、情報の循環をさらに増幅できる。 出所/PR TIMES

一次媒体へのリスペクトが前提

最近ではクーポン配信もスタートさせた「SmartNews」。スマートニュースの松浦茂樹さん(写真右)は「良質な情報、ストーリーとの出会いを大事にしたい」と繰り返していました。

大久保:まず「SmartNews」の運営ポリシーを教えてください。

松浦:2012年のサービス開始から6年が経ちますが、「世界中の良質な情報を必要な人に送り届ける」という考え方は不変です。2500以上の提携媒体がありますが、人為的な編集などはしていないのでキュレーションというより「アグリゲーション(集約する)」に近いかもしれないです。

大久保:確かにその点は、表示されるタイトルを編集する「Yahoo!ニュース」とは違うところですね。

松浦:今もよく企業の広報の方から「SmartNewsにプレスリリースを送りたいのですが」と言われることがありますが、残念ながら報道機関としての機能は持っていません …

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