社史や理念、事業の意義を見直す機会となる周年をどのように迎えるか。長寿企業から学ぶ連載です。

3月28日に開催されたイベント「みんなで挑戦!ギネス世界記録」には2000人以上が参加した。
森永乳業は2017年、創業100周年を迎えた。2014年2月から総務部を事務局とし、役員・部長による100周年の社史編纂委員会が発足。委員会の中で社史以外の周年事業についても意見交換が行われ、内容が決定した。ギネス世界記録挑戦イベントは、マーケティングコミュニケーション部、総務部、広報部も含めた6つの部署のメンバー10人が中心となってプロジェクトを展開した。
同社は100周年を機にコーポレートスローガンを新たに策定。「おいしさ」や「健康・機能性」を通じてお客さまに笑顔になってもらいたいという想いから「かがやく"笑顔"のために」とした。
このスローガンについて、総務部 副部長の栗原繁雄氏は、「当社はこれからの100年もお客さまに選ばれ続ける会社でありたいと思っています。そのためには改めて社員全員がベクトルを一致させていくことが重要であると考え、社員の意見も取り入れながらこのスローガンを策定しました」と話す。今回の周年プロジェクトもこの新たなスローガンを軸に、消費者との直接的な対話によって笑顔になれるようなイベントや広告展開を行った …
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