従来の定型的な情報開示に留まらず、多様な方法で株主や投資家、アナリストに社の魅力を伝えようと試みる、IR実務担当者が登場します。
スパークスは1980年代を米国で過ごした創業者の阿部修平が、当時フィデリテイやキャピタルといった独立系資産運用会社が米国で急成長していったのを目の当たりにし、「日本でも同じようなことが起こるのではないか」と1989年に始めた会社です。
創業年は日経平均株価がピークをつけた年で、その後、日本経済は「失われた20年」の長期低迷時期を迎えます。そんな厳しい時代を乗り越え、投資や資産運用業の認知拡大を願って2001年、JASDAQ市場に上場しました。
投資会社として、株式投資だけで世界有数の資産家となったバフェット氏のような長期投資を志向しています。ただし、私たちIR部隊の説明は、こんな内容から始まります。「バフェット氏が自らCEOを務めるバークシャー・ハサウェイの資産を投資し成長していったのとは異なり、スパークスは、お客さまから預かったお金でファンド(投資信託)を組成して投資し、自らはファンドの手数料をもらって成長していくビジネスであるところに大きな違いがある─」 …
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