ニット素材を使用したミズノの新作ランニングシューズ「WAVEKNIT R1」。競合との差別化のためにとったPR手法は、メディア関係者との「夜ラン」だった。
3月1日(木曜)の夜、カフェダイニング「GOOD MORNING CAFE錦町」(東京・千代田)を会場に、ミズノの新作シューズ「WAVEKNIT R1」の発表会「ミズノ新製品ランニングシューズプレスカンファレンス」が開かれた。皇居近くで試走会も行われ、新作シューズを履いたメディア関係者らが、約10分間のランニングを楽しんだ。
競合との違いをPRするには
「WAVEKNIT R1」は、ミズノ初のニット素材を使ったランニングシューズ。"走れるニットシューズ"として3月20日から販売を開始した。基幹モデル「WAVE RIDER 21」のソールにも使用されている「ミズノウエーブ」が踏襲されているだけでなく、独自開発した波形パターンのニット素材でホールド性も兼ね備えている点が特長だ。
主にランニングシューズの広報を担当しているミズノの山本美香子氏(コーポレートコミュニケーション部メディアコミュニケーション課)は「広報担当としては"ニット素材を使用したスニーカー"というだけでは、すでに他社にもある商品なので、メディアの方にニュースとして取り上げていただきにくいと感じました。そこで、実際に足を入れてもらうことで"ミズノのシューズはこんなに違う"と驚いてもらえるようなランイベントを目指しました」と振り返る。
新作シューズの一般向け試走会は多いがメディア向けはあまり例がない。ミズノでは、2017年6月に日ごろから付き合いのあるメディアに声をかけ「WAVE SHADOW」(シューズ)のランイベントを実施。レポート記事が多く掲載されるなど反響があったため、今回再び実施を決めた。シューズの魅力を最大限に伝えるため、社員のみで企画・運営するという点にもこだわった。試走会での指導も、シューズの特性をよく理解している自社のランニングコーチに依頼した。
当日は新聞やテレビなどの経済担当に加え、スポーツやファッションを専門とする雑誌やウェブメディアの記者など前回超えの約100人が出席 …