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匿名記者が明かす残念な広報対応

「あて取材」を受けたら逃げ切ることなど不可能!

記者と広報は、なぜすれ違う?第一線で活躍するメディアの記者に本音で語ってもらいました。

週刊誌 編集記者 Mさん(男性)

写真週刊誌記者を経て、現在の週刊誌編集部へ。政治経済から事件、芸能まで幅広いジャンルの取材を手がける。無理が利いた20代のころのようにはいかず、早朝や深夜の張り込みは年々辛くなる。「飲み取材」も多く、肝臓の数値は悪化する一方。

週刊誌の役割のひとつは、新聞やテレビでは報じられることのない「裏側」を報じることだ。企業関連の記事でもそれは同じ。目立つのは、社長や幹部社員のプライベートな問題(愛人など)やセクハラ・パワハラ、人事を巡る社内抗争などだろう。もちろん、昨年相次いだデータ改ざん問題や不正会計問題など、新聞が追いかけるようなテーマを取り上げるケースも少なくない。

裏の情報が漏れる2つのパターン

では、そうした裏の情報はそもそもどこから漏れるのか。大きく分けて2つのパターンがある。

まずひとつは、新聞記者など業界に精通した人物からの情報。優秀な記者であればあるほど担当企業の人事や内部情報に精通しているのだが、新聞には書けない話も多い。「この役員のところに行けば、社長に関する裏話を教えてくれる」「この社長の行きつけの店はあの銀座のクラブだ」などとヒントを教えてもらうこともしばしば。「あの社長は夜回りでは答えないから新聞記者はいない」というアドバイスをもとに、逆にその社長への直撃を狙うこともある。

もうひとつはタレコミ。告発者は、セクハラの被害者だったり、内部資料を持った経理担当者だったり様々だ。告発者からは具体的な不祥事の内容だけではなく、関係者の連絡先を教えてもらう。疑惑の当事者に直接電話をかけ、事実かどうか確認するのだ。

週刊誌では、記事を掲載する直前に、必ず企業側に事実関係を確認する「あて取材」を行う。企業の広報に「これは事実ですか?」と確認する質問書面を送るだけではない。それ以前に疑惑の当事者や、社長や副社長ら役員に一斉に「直撃」するのだ。「一言も答えなかった」「目を逸らしながら、自宅に入っていった」などと、その反応、表情も誌面に書き込んだりする。記事に生々しい臨場感を出すためだ …

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