「仕事熱心な人が多い」。これこそが広報パーソンの共通項であり、『広報会議』を読んでいるあなたもきっと、この仕事に並々ならぬ情熱を傾けていることでしょう。加えて「働き方改革」が注目される今、読者調査の結果と現場の声から広報のキャリア形成や働き方について考えていきます。
DATA
現役広報165人に聞く 「広報のキャリアと働き方」白書2018
Q 現在の職場や職務内容に対して、満足していますか?
キャリア形成の悩み
広報は少人数部隊が多く、「マネジメント経験を積むのが難しい」という声も。女性の目下の悩みは「出産・子育てと両立できるのか」。
広報歴 10年未満
・今後、人事異動があった際に広報の道を極めるべく広報職で転職すべきか、そのまま今の会社に残るか悩んでいる(シンクタンク・コンサルティング/4年)
・転職先の選び方(化粧品/5年)
・できれば複数の企業の広報を手伝う仕事をしたいが、副業が基本的には認められない職場なので難しい(NPO・NGO/5年)
・PRが地方にも広がっていくのかどうか。まだ地域格差が大きいと感じている(外食/9年)
・広報だけでこの先もやっていくのは難しいと思うので、+マーケティングor経営視点での力を持てるようにしていきたい(IT・情報通信/5年)
・デジタルマーケティングやSEO対策は不可欠だが、勉強する時間が足りない(自動車・機械/2年)
・大手の企業(ブランド)で型にはまったPRを続けていくのがいいのか、小さなブランドでも自分でやりたいように開拓していく方が合っているのか悩む(小売/4年)
・広報出身で社長や役員になれるのか(IT・情報通信/1年)
・今の会社で昇進昇格できるか。やはり営業部門の方が評価されやすいので(不動産/4年)
・40歳になっても一人部署なので、若手を育てたい。誰かに共有しておかないと自分に何かあったとき大変だと思う(外食/6年)
広報歴 10年以上
・現在子育て中であり、夜間になることも多いメディア対応がなかなかできない。広報担当としてのキャリアを続けていけるのか不安(不動産/10年)
・広報部長以上のキャリアプランが描けない(自動車・機械/15年)
・結婚や出産をしながら同じ働き方が継続できるかどうか(小売/12年)
・広報は「ここまでやればOK」というラインがないため、理想とする結果を得るためにはワークライフバランスの実現が難しい(素材/12年)
・マネージャーから入社すると、現場からの圧力が強いのでは?と転職に踏みきれない(IT・情報通信/15年)
・年齢とともにできることが増える一方、スペシャリストとしてだけでなく、マネジメントとしてのキャリアも必要となるのか(教育機関/10年) …