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匿名記者が明かす残念な広報対応

「リリースに全精力」の前に、早めの情報共有を求む!

記者と広報は、なぜすれ違う?第一線で活躍するメディアの記者に本音で語ってもらいました。

大手テレビ局 記者 Hさん(男性)

都内の大学を卒業後、地方で5年間、警察や企業の取材を経て東京・社会部へ。所属する省庁で、広報担当者の不手際によるプレスリリースの「大量投棄」や不祥事会見の「炎上」に幾度も直面し、胸を痛めている。好きな食べ物はウナギのかば焼きと、妻(cookpad?)特製のハンバーグ。

広報担当者は、毎日のように「プレスリリース」を作成している。私がある省庁の記者クラブに所属していたとき、報道各社のレターボックスはいつも紙の束でいっぱいになっていた。なかには、おそるおそる各社のブースをのぞき込んでプレゼンを始める担当者もいた。

しかし、このプレスリリース、実は、ほとんど読まれることなくゴミ箱行きになっていることをご存じだろうか。私はいつもそれを横目に見て、「もったいないなあ」と思っている。本稿では、その想いを大手新聞社やテレビ局にアタックしている企業の広報担当者たちに届けたい。

取り上げたくなる4つの前提条件

リリースには1~2週間先の予定が書かれていることが多いが、記者は基本的に忙しいので1週間後に「こんなことを予定しています」と提示されても、そもそも予定が埋まっている。

空いていたとしても、リリース単独で記事が完結するネタなど、そうそうないのが現実。記者はニュースとして取り上げるために、その会社の宣伝にならないよう、社会的な意味を探さなくてはいけない。リリースに関わる「現場」探し、同業他社の現状、監督官庁の認識、専門家探しなど、準備する時間が必要になる。だから、直前の案内では報道につながらない場合が多い。

また大前提として、記者の関心は実に人それぞれ。特定の省庁や業界を担当しているからといって、同じネタでも身を乗り出してくる記者もいれば、一切耳を貸さない人もいることは覚えておいてほしい。

さらに、記者は「公開されていない情報」が大好物のため、リリースとして公開された時点で興味が半減してしまう。広報担当者にとっては苦労して作成した一枚かもしれないが、リリースができて、社内決裁も済んだということは、日時や内容はガチガチに固まっているから、そこから記者の細かな要望には応えてもらえないだろうと考え、「取材したい」という気持ちになりにくい …

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