日本唯一の広報・IR・リスクの専門メディア

           

専門メディアの現場から

カフェ専門誌にリニューアルの『CAFERES』 経営者と開業希望層に発信

旭屋出版『CAFERES』

業界ごとに存在する数多くの専門メディア。広報担当者にとっては、メディア対応の登龍門となることも多いでしょう。その編集方針やヒット企画、注力テーマを聞き、関係構築のヒントを探ります。

『CAFERES』編集部DATA
  • 部数:3万部
  • 発行:月刊(毎月19日)
  • 定価:1280円(税別)
  • 創刊:1970年、『喫茶&スナック』として創刊。2001年、『Cafe&Restaurant』に誌名変更。2017年6月に『CAFERES』に改題しカフェ専門誌に。
  • 形態:A4変型
  • 読者業種別構成比:
  • カフェオーナーやコーヒー技術者、カフェ開業希望者に役立つ実用情報を発信する『CAFERES』は2017年6月、誌面をリニューアル。誌名も『Cafe&Restaurant』から改題し、スペシャルティコーヒーの普及などで注目度の高いカフェ向けの専門誌とした。

    誌面には経営に役立つ情報はもちろん、オーナーの生き方に触れつつ各店を紹介する企画もある。2017年9月号の特集「自分サイズのカフェを開く」では長年の人気店や、会社員が脱サラして開業した店舗、リタイア後に夫婦でオープンしたカフェなどの例が登場する。

    例えば多数のスタッフとともに15年以上店を続けたある女性経営者は50歳を超え、体力的にもきつくなりSNSで閉店告知を出した。するとかつての客が多数来店。ファンの多さに改めて気づき、一人で店を再開したという経緯が綴られている。

    未経験から開業した例も、自分の店を持ちたいと願う読者の背中を押すエピソードのひとつ。航空自衛隊を定年退職後、カフェスクールの独立開業コースを受講後に夫婦で開業にこぎつけたというオーナーも登場する。

    同誌編集長の前田和彦氏は「長く続く繁盛店をサポートするのが当誌の姿勢。新しさだけでなく、じっくりと店舗の姿勢を事前取材してから紹介します」と取材先を選ぶ理由を語る。

    また、製品情報を扱う機会も多い。2017年12月号の特集「ブリューコーヒー最新の抽出器具とおいしい淹れ方」では、人気店がおすすめする淹れ方やその使用アイテムを扱う。コーヒーメーカーやドリッパー、サイフォン、ケトルなど各社製品も取り上げる。

    ところが「コーヒーおよびカフェ業界は、他業界に比べると新店舗や商品情報の発信が少ない。もっと積極的に情報を届けてほしい」と前田氏は指摘する。同誌には「東京カフェ最新ニュース」「オープンしました!」といった連載もあり、情報は常時求めている …

    あと52%

    この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

    お得なセットプランへの申込みはこちら

    専門メディアの現場から の記事一覧

    カフェ専門誌にリニューアルの『CAFERES』 経営者と開業希望層に発信(この記事です)
    データ改ざんに揺れる金属業界 専門紙の視点で動向をレポート
    サブカル愛あふれる『TV Bros.』編集の裏側 人気アニメやラジオ番組も登場
    古民家再生支援にスマホ決済 変わる金融機関を現場からレポート
    小説・川柳・動画など「創作」を応援 『公募ガイド』編集の裏側
    東京を過去から未来へ時間旅行 オリンピック目前の都市を探る
    広報会議Topへ戻る

    無料で読める「本日の記事」を
    メールでお届けします。

    メールマガジンに登録する