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社内報のつくり方

カスピ海での油田プロジェクトも特集 INPEXのグループ報を公開

国際石油開発帝石(INPEX)

インターナルコミュニケーションを活性化させ、事業の成長を後押しする役割を担う社内報。今回は国際石油開発帝石のグループ報制作の裏側に迫ります。

国際石油開発帝石『INPEX Style』

世界各地域で石油や天然ガスの探鉱・開発・生産・販売を行っている国際石油開発帝石(INPEX)は2013年4月、グループ報『INPEX Style』を創刊した。INPEX本社のほか海外拠点や子会社で働く従業員を含めた約3200人を対象に配布している。この時期のグループ報発刊には2つの背景があった。

ひとつは、INPEXが2008年に業界大手の国際石油開発と帝国石油の合併により生まれた企業であり、規模が拡大したこと。もうひとつは、2012年に世界有数の天然ガス開発プロジェクトへの投資を最終決定したことだ。「合併や事業内容の拡大に伴う従業員と拠点の増加があり、一体感の醸成が必要となりました」とグループ報を制作する広報グループの西田直美氏は説明する。

グループ報発行の目的としては、横断的なコミュニケーションの強化、従業員のグローバルマインドの醸成、相互理解の促進なども掲げる。事業の多くは国内外の複数の部署・拠点が関わっており、数十年という長期にわたって行われるプロジェクトという点も背景にある。

「多くの関係者を取材対象とし誌面に登場してもらっています」と西田氏は話す。1998年から現在まで続いているカスピ海での油田プロジェクトの特集(2017年4月号)では、探鉱・開発・輸送・販売、さらには契約交渉に必要な法務など、それぞれの場面で事業に関わった人たちがプロジェクトへの思いを語った。

全社的な取り組みを周知する際も同様の構成だ。男性の育児休暇取得、女性の活躍推進などの施策を紹介する特集(2016年1月号、7月号)では、取材対象者のほか上司・家族のコメントや海外拠点での事例も掲載した。対象者の主観的な意見だけではなく、客観的な視点を持つ周辺関係者の声も複数取り入れて編集している。

海外事務所の現地社員がグループ報を手に取るきっかけになる企画もある。いち押しの絶景スポットやペットの紹介、お祭りの思い出など従業員のプライベートな面を発掘する「INPEX CAFE」は、各部署・海外事務所に配置されている社内報連絡員から情報が寄せられる。カジュアルな内容と見せ方の工夫でグループ報を身近な存在にした …

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