記者が目撃した神戸製鋼の失策 あの会見で何が起きていたのか
10月以降に相次いで発覚した、神戸製鋼グループの品質データ改ざん問題。11月10日、経産省に再発防止策の報告書を提出したが未だ全容は解明されていない。本件を取材してきた経済部の記者が匿名で、一連の広報対応について問題点を明かす。
広報なら注視しておきたいネット炎上のトレンド。本稿では、ウェブリスクに詳しい筆者が事例を分析し抽出した「3つのキーワード」から2017年を振り返る。
2017年を振り返るうえで欠かすことができないのが、2016年の米大統領選とドナルド・トランプ大統領の就任が世界的に与えたインパクトである。大統領本人の型破りなTwitter活用に対応を迫られる日本企業も少なからず見られたほか、フェイクニュースなど自分たち自身のリテラシーや情報への向き合い方を問われた1年でもあった。ここでは、ネット上の炎上事件や議論などを3つのキーワードにまとめ、現在のトレンドとして解説していきたい。
(1)世論の分断
世界的に社会の分断が進んでいる。米大統領選では、支持者たちは単に支持する勢力を応援するだけに留まらず、相手側を敵視しヘイトのような形で攻撃する傾向が目立っていた。そして、お互いが共通点を見出したり合意形成に向かうのではなく、意見をより先鋭化し極端な方向に進もうとしているかのような現象が多く見られるようになった ...