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地域メディアの現場から

「伝えるべきことは何か」を常に問い直す 東海地域の夕方のニュース番組

東海テレビ『みんなのニュースOne』

ローカルで人気のテレビ番組や地元情報をきめ細かく伝える新聞・雑誌の編集方針や人気の秘密、つくり手の考え方を紹介します。

    東海テレビ『みんなのニュースOne』
    放送時間 毎週月~金 16:49~19:00
    土 17:30~18:00
    放送開始 2015年3月
    放送エリア 東海3県(愛知・岐阜・三重)
    出演者 福島智之、浦口史帆、大谷昭宏、浅田舞、松井美智子 ほか
    制作体制 番組全体を統括するチーフプロデューサーのもと、編集長がニュースの扱いや取材について指揮をとる。曜日ごとの特集のほか、政治、経済、エンタメなど分野ごとに担当デスクを置き、デスク会議で扱う題材や当日の構成を決定する。
    スタッフ数 約50人

    定番のコーナー

    舞SPORTS
    元フィギュアスケート選手の浅田舞氏が地元ゆかりのアスリートを取材。スポーツの視点から地域密着を心がける。

    大谷主義
    ジャーナリストの大谷昭宏氏が事件・事故・政治などを取り上げ、分かりやすく解説していくコーナー。

    このほか、コーナー名はないが浦口史帆アナウンサー自ら企画・取材するコーナーも人気。編集の最終チェックに至るまで責任を持つ。

『みんなのニュースOne』は、愛知、岐阜、三重の東海3県を放送エリアとする東海テレビの夕方のニュース番組。キー局のフジテレビが『みんなのニュース』を開始するのに伴い、それまでの『東海テレビスーパーニュース』をリニューアルし2015年3月にスタートした。

同社の福島智之・浦口史帆アナウンサーをメインキャスターに、曜日ごとのゲストキャスターやコメンテーターが脇を固める。タイムテーブルは、全国および海外のニュース、ローカルニュースに加え特集枠を置く。曜日ごとに特色を打ち出しつつ、硬軟織り交ぜた番組構成が特徴だ。

浦口史帆アナウンサーが企画から担当するコーナー。
この日は名古屋駅付近にある1品50円の食堂を訪問。

取材の手間は惜しまない

「帯番組の現場は忙しいので、特集の取材に手間をかけられないという話を聞くことがありますが、それこそが番組の生命線。『みんなのニュースOne』の特集は10~15分のVTRをつくるために少なくとも3回程度、多ければ5回を超える取材を行うなど、メッセージ性のある番組づくりを心がけています」と力を込めるのは、編集長の山本茂樹氏。

編集長は東海テレビのニュース取材全般の責任者にあたる役職で、朝や昼のニュース番組も含めてニュースの扱いの判断や災害・事故などが発生した際の取材指揮までを担う。昨年夏に就任した ...

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