大丸松坂屋百貨店は2017年に大丸創業300周年を迎える記念企画として、全国15店舗で働くスタッフ100人を主役としたポスターを制作、店舗やサイトで公開した。1年越しのプロジェクトにより、社内コミュニケーション活性化にも一役買っている。
百貨店には様々な分野のプロがいる。店内の行列を見事にさばく「混雑隊長」、包装紙でギフトを瞬く間に包む達人、絵画などの美術品を仕入れるバイヤー、施設保全を担当するマッチョな裏方──そんな個性的なスタッフたちを主役とするポスターを制作・公開したのが、大丸松坂屋百貨店が2017年3月からスタートした「輝く100人のポスター」企画だ。
大丸の創業300周年記念企画の一環で、営業本部営業企画室で立ち上げた。「変わっていく価値も大事だが、変わらない価値も大事。その象徴は、スタッフの働きぶりにあるのではないか」──そんな思いが起点となっている。
ポスターに登場するのは、国内全15店舗と関西・東京の本社で働く従業員や取引先のスタッフだ。例えば大丸神戸店の洋菓子売場で働く、ユーハイムの店長なども参加している。
なお大丸と松坂屋は2007年に経営統合、2010年に合併しており松坂屋は400年以上の歴史があるが、今回は両店から100人を選出した。「同じ大丸・松坂屋でも、店によってカラーが違います。その個性や強みを活かそうと、全店を巻き込んだ企画とすることが重要でした」と主担当の営業企画室・秀島麻友子氏は説明する ...
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