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「働き方改革」で変わる 社員向け広報の役割

社名変更のLIFULL 働きやすい会社よりも「日本一働きたい会社」への挑戦

LIFULL 井上高志社長

不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S(ライフル ホームズ)」を運営するネクストは4月、事業のグローバル化やブランディング強化のため、社名を「LIFULL」に変更した。十数年前から「日本一働きたい会社」を目指してきた、井上高志社長がその狙いを明かす。

築50年のビルをリノベーションした新オフィス。1Fの「LIFULL Table」は一般にも開放した飲食スペース。2Fの「LIFULL HUB」は起業家やフリーランスで働く人が使えるコワーキングスペース。

新社名は社員が発案した

─4月の社名変更と同時にオフィスも品川から半蔵門に移転しました。

理由は大きく2つあります。ブランディングやマーケティングの強化と、2025年までに「100社、100カ国展開」という構想実現を見据えたグローバル化への対応という側面です。旧社名の「ネクスト」は一般名詞なので海外で商標上問題になることが多い上、不動産・住宅情報サイトの「HOME’S(ホームズ)」を運営している会社というイメージに結びつきにくいという課題がありました。

そこで今年は会社設立20周年を迎えることもあり、「LIFULL」を社名にしようと決めました。日本だと「ライフル銃のことですか?」なんて言われますが(笑)、海外ではLとRの発音も違うし問題になりません。「"LIFE(暮らし・人生)"を"FULL(満たす)"にする」という意味で、社是として掲げている「利他主義」ともリンクしています。

実は「LIFULL」は2011年から子会社や新規事業に冠したブランド名でもあり、社内公募で生まれたもの。当時は「海外展開にあたってのブランド名、なおかつ将来の社名になるかもしれない」という前提で社員からアイデアを募りました。社外の方々に社名の意味をお話すると、「御社らしい、すごくいい社名ですね」と言っていただくことが多いですね。社員自身も由来を聞かれたときに、「利他主義」という理念から説明できるようになったという変化も大きいと思います。

社名変更前にも、社員が集まり会社がこれから目指す世界観を共有する場を設けた。

本社移転も社員発で実行へ

─この社名を考えた社員の方はすごいですね。

名づけ親の男性社員は、非常に誇らしいと思います。うちは公募や組織横断のプロジェクトが好きなので(笑)。理念の浸透は、これでもかというくらい徹底しています。毎月の全社総会ではビジョンシェアリングという時間を設けて、私から色々とビジョンにまつわるような話をしています。

また、定期的に開催する「コンパ」という社内イベントでは、ひとつのテーマについてグループごとにディスカッションを行います。本社移転は「理念」をテーマにした回で出てきたアイデアでした。

さらに変わったところだと、理解度を確認するためのペーパーテストが年1回あります ...

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