日本唯一の広報・IR・リスクの専門メディア

なぜ今、企業ブランドが重視されているのか?

BtoB企業の社名変更 2年で500点以上のツール制作

デンカ

BtoBの化学メーカー、デンカ(東京・中央区)は2015年に現社名へと変更した。企業ロゴも一新し、名刺など新たに制作したツールの数は2年間で約500点に上る。ブランディングにおけるクリエイティブのこだわりについて、𠮷髙紳介会長が自ら語った。

Internal
新たなコーポレートスローガンを社内に告知するためのポスター。日本語版、英語版を制作した。デザインはグルーヴィジョンズが担当。


Outer
(右から)2016年夏、2017年春の企業広告。2015年に100周年を迎え、発表した新社名を掲げて同一のクリエイティブを継続的に出稿している。

「元々デザインが好きなんです。建築や工業デザインを見るのが好きで、昔からよく海外の名所を見て回っています」と語る、デンカの𠮷髙紳介会長。2015年に創業100周年を迎えた同社はBtoBの化学メーカーだ。近年はヘルスケアをはじめ、環境・エネルギーといった成長分野に注力している。一方、旧社名は「電気化学工業」で、国内では以前から愛称で「デンカ」と呼ばれていたという。

100周年を機に社名を変更したほか、新しいロゴのお披露目、企業理念やスローガン「できるをつくる。」の策定など、この2年間は一貫してブランディングに注力してきた。自ら「デザイン好き」を自認するとおり、経営者としてクリエイティブへのこだわりも強い。

新社名やクリエイティブについて語る、𠮷髙紳介代表取締役会長(2015年の社名変更時は代表取締役社長、この4月から現職)。

工場の外壁もブランドの接点

この2年の間に生み出されたブランディングツールの数は、実に500点以上にものぼる。名刺や封筒、財務関連の報告書、株主総会の招集通知といった定番のアイテムに加え、𠮷髙会長自身が国内外の顧客に送るグリーティングカードなども統一されたトーンで制作されている。このほか国内各拠点の工場やタンクの外壁に「Denka」のロゴを掲げるなど、全方位的なブランディングに取り組んできた。

「例えば新潟県糸魚川市の製品タンク。ここは北陸新幹線の車窓から見えるので、重要な場所です。国内だけでも10の主要工場があるので、徹底的にコントロールしようとすると時間がかかる。それでも単にロゴが新しくなったから看板を差し替えよう、文字が書いてあれば何でもいいというわけではない。ブランドは無形資産ですが、看板というのは会社のパワーを感じさせる重要な接点 ...

あと64%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

なぜ今、企業ブランドが重視されているのか?の記事一覧

なぜ今、企業ブランドが重視されているのか?の記事一覧をみる

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
広報会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する