2001年の広報会議で、何が語られていたのか?16年前の座談会を特別公開
月刊『宣伝会議』2001年10月号に掲載した、第1回の「広報会議」復刻版をお届けします。「企業の組織再編が進むなか、広報セクションの役割が経営の根幹に近づいています。これに伴い、広報担当者の業務は拡大・深化。業界の動向・各社の取り組みなど、日ごろ広報の業務に携わる読者の方々からも、多数のお問い合わせが編集部に寄せられるようになりました」──。
通巻100号記念企画「広報の仕事に必要なこと」
広報というと、メディアに接する華やかな仕事などと思われがち。ところが長く現場を知るベテランは、酸いも甘いも知っている。それでもやっぱり、この仕事を続けてきたのは理由がある。
日本コカ・コーラ
広報・パブリックアフェアーズ本部
広報部 部長
熊崎加奈子
広報の基本かつ財産である人脈の大切さを日々痛感しています。記者の方はもちろん、社内外のステークホルダーと「顔の見える関係」を日ごろからいかに築けるかが広報の世界では結果を大きく左右します。
良いニュースにせよ、悪いニュースにせよ突発的な出来事に対応しなくてはならない場面は必ず経験することです。その時に、「この人に話してみよう」と顔が浮かぶ関係がどれだけあるか。後々の情報源や企画のアイデアのもとにもなります。先日も本社の経営幹部が急きょ来日した際に、メディアの方に相談にのってもらい、改めてその重要性を実感しました。
赤城乳業
営業本部 マーケティング部 部長
萩原史雄
「2016年4月ガリガリ君60→70円、25年ぶり値上げ」。正直、販売数は前年比93%になると覚悟していました。しかし結果は、まさかの110%増。過去「ガリガリ君コーンポタージュ・梨」はPRから大ヒットしましたが、今回は値上げニュースから販売数アップ、まさにPRから奇跡を起こしました。
値上げに関する取材はすべて受け入れ、どんな質問にも正直に答えることで多くのメディアが様々な方向で値上げの背景をしっかり伝えてくれました。そして最後は …