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PR業界 未来予測とキーワード

PR会社のキーパーソンが注目「PR業界の重要テーマとは?」

パブリックリレーションズの重要性は今も昔も変わらないものの、そのアプローチや手法におけるトレンドは日々変化しています。テクノロジーの進化はPRパーソンの日々の仕事をどう変えるのか。グローバル視点が求められる組織の課題にPRはどう貢献すべきか……。数年先の未来像について、PRパーソンに聞きました。

    「倫理観」「双方向性コミュニケーション」「自己修正」

    井之上パブリックリレーションズ

    米国大統領選に代表されるようにネットメディア(デジタルメディア)、ソーシャルメディアが急成長し、大きな影響力を及ぼしています。一方で、フェイクニュースの広がりや、情報流通の中で役割を広げるキュレーションメディアが信頼性を損なう行為をするなど問題も発生。

    メディアだけでなく、受け手にも情報の真偽に注意するリテラシーが必要になっています。そのなかで、企業などの組織体とメディアとの健全なリレーションズを築くためにPR会社が果たす役割が改めて問われているとともに、世論形成に関わるPRの影響力も増大していると思います。

    重要なキーワードは「倫理観」に支えられた、「双方向性コミュニケーション」と「自己修正」をベースにした、リレーションシップ・マネジメントだと考えます。PR業界が健全な成長を持続するためにも、この3つのキーワードは不可欠です。

    (代表取締役社長兼COO 鈴木孝徳)

    「ストーリー」「情報流通デザイン」「コミットメント」

    電通パブリックリレーションズ

    多分10年前でも10年後でもPRの基本はさほど変化していないはずです。デジタルもそれに付随した様々なコミュニケーションテクノロジーも、論ずれば「技術」「手段」であることに変わりはありません。こんな時代であるからこそ、今一度根本に立ち返ってPRの今後を考えるべきだと思います。

    人々に送り手の意志、事実を伝えるためには、生活者のニーズにあった「ストーリー」が大切であり、これを受け手に効率よく届ける、言い換えれば最先端の技術を駆使した「情報流通デザイン」がますます重要になると確信します。そして、将来的に現在と一番異なるのは、PRの世界にも結果にコミットすることが必須になってくることと考えています。

    (代表取締役社長執行役員 畔柳一典)

    「バーチャルとリアルの共存」

    エデルマン・ジャパン

    VR(Virtual Reality:仮想現実)やAR(Augmented Reality:拡張現実)は引き続き注目の話題だが、まだ今は転換期であると言えよう。2020年に向けて、今後ますます技術開発が進み、人々のコミュニケーション方法にも変化をもたらすことが予想される。東京オリンピックは、バーチャルプラットフォームが活躍する初めてのオリンピックとなる。新たなテクノロジーを人々は実際にどう利用するのかに注目したい。

    リアルでない世界でリアルな体験が求められる一方 …

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