様々な領域で活躍中の広報パーソンに、転機となったエピソードや仕事における信条、若手へのメッセージなどを伺います。
セコムで35年にわたって広報職を務め、現在は広報、渉外、マーケティングを統括する安田稔氏に、広報としてのポリシーや仕事の面白さを伺いました。
会社の成長に立ち会える仕事
──これまでの経歴を教えてください。
1982年に広報室に異動してから、35年にわたって広報の仕事に携わっています。セコムの55年の歴史の中で私は2代目の広報部長で、22年間務めました。2016年6月に広報と渉外、マーケティング、経営監理(IR)を統括する本部が新設され、この1月に副本部長に就いたため、コーポレート広報部長は後任に引き継ぎました。広報の仕事が好きで、それこそ無我夢中でした。長く携わってきたからこそできる仕事があると思い、これまで取り組んできました。
──広報の仕事の面白さとは。
企業広報は経営トップの分身のようなもの。トップの立てた理念やビジョン、方針をトップとともに浸透させていくことがミッションです。マスコミを通じて広めるだけではなく、社員に理解を深めてもらい、社員からお客さまへと浸透するケースもあります。そうした取り組みの結果 …
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